うさみ本棚

うさみの本棚です。おすすめされた本を読みますので、おすすめ教えてください!

小説

森博嗣さんの「Wシリーズ」を読み終わった話。魔法の色を知っているか?、風は青海を渡るのか?、デボラ、眠っているのか?、私たちは生きているのか?、青白く輝く月を見たか?、ペガサスの解は虚栄か?、血か、死か、無か?、天空の矢はどこへ?、人間のように泣いたのか?を順番に読みました。

一作目の「彼女は一人で歩くのか?」を読んだのは2018年のことだったようです。 森博嗣さんの、「彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?」を読んで。読書感想文 - うさみ本棚 そこから2年くらい経って、続きを読み始めたら一気読み…

七つの会議を読んで。読書感想文。

いやー、いまどきの小説のお手本みたいな本だった。 小説の書き方って、道具の進歩だけじゃなくて、 メソッドとか伏線回収の仕方とかも進化してるよねー。 これはいい小説だったわ。 柚木 麻子さんのランチのアッコちゃんあたりもその 新しいメソッドにグル…

十二人の死にたい子どもたちを読んで。読書感想文。

昔さー、完全自殺マニュアルってあったじゃん。 ほんとに自殺したーい!とかはまったくなくて、興味本位で見ていた。 まあ、自殺したくなる気持ちがわかるような時だってありますよねー。 死ぬほどのことはないけども。 自殺する人ってどんな気持ちなんだろ…

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年を読んで。読書感想文。

いいアルバムだけど、一番好きなアルバムではない、 みたいなことってあるじゃない? 超好きなアーティストだけど、新譜を聴いたらうーん、なんか物足りない、 と思うようなこと。 あるいは大好きな牛丼屋さんにいつもと違う時間に入ったら、 うーん、おいし…

カズオ・イシグロの「わたしたちが孤児だったころ」を読んで。読書感想文。

この本の感想文を、なぜかとっくに書いたつもりになっていた。 実際は、書いてなかった。 なので改めて書きます。 一人称。 ぜんぶ一人称なんですよ。 主人公の思い込みがあったとしたら、 その思い込みをそのまま書いてある。 後の「忘れられた巨人」につな…

重松清さんの「ステップ」を読んで。読書感想文。

泣ける系の本って、 終盤でドーン!と泣かせてくるのが多いじゃないですか。 そんな中、この本は序盤15ページくらいから、 終わる5ページ前くらいまでずーっとスキを見ては泣かせてきます。 「それはアレルギー等による涙腺の異常では?」 という方もいら…

「さよなら妖精」と「火車」を読んでみた。

漫才と落語のどちらが好きか、と問われたら、 「まったく別物だから比べられないわ」と答える。 どっちもおもしろいのはおもしろいもの。 で、読書感想文。 火車は落語っぽくって、 さよなら妖精は最近の漫才、あるいはコントっぽかった。 うん。わかりにく…