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うさみ本棚

うさみの本棚です。おすすめされた本を読みますので、おすすめ教えてください!

「10皿でわかるフランス料理」を読んで。読書感想文。

フランス料理の料理人って、何をする仕事だと思う?

料理人って、何をする仕事だと思う?
はい、シンキングタイム!
「料理を作る仕事」うーん・・・3点。
「料理を作って、人に食べてもらってお金をもらう仕事」うん、15点。
「料理を作って人々を笑顔にする仕事」ああ、君、45点。


さて、この本の著者松嶋 啓介さんが出した答えは
「料理人とは、料理を通して土地と民族の歴史を引き継ぎ、それらを時代に適応させながら、未来に継承していく仕事だと思います。」
です。
どう思う?
私はなんて意識高いんだ!と感嘆しました。

松嶋 啓介さんって何者?

・1977年12月福岡県生まれ、
・エコール辻東京卒業
・渋谷のレストランで修業
・20歳でフランスに渡り修業
・25歳でニースにお店を出した
・2006年にミシュラン一つ星獲得
という人。


おお、おれ同い年だ。
そのまままんがになりそうな、
バリバリの料理人さんですよね。

どんな内容の本?

フランスの10の地方をとりあげて、
それぞれの土地でよく食べられる豚肉を使った郷土料理を紹介しつつ、
食材や調理法だけじゃなくて、その土地の風土や歴史を紹介しています。


10の地方はどれも国境に近く、
それぞれ昔は隣国だったり、文化が流入して来たりした地方ばかり。
ドイツ、スイス、イタリア、スペインの料理に強く影響を受けたおいしいものがある、と。
各料理は理由なく今の姿なんじゃなくて、
全て理由や由来があるんだと。


料理を作ることによって、過去と未来をつないでるんだって、すごい。
自分が過去と未来の懸け橋になってるんだって、すごい。
たぶんいろんな文化の結晶である料理に触れてきて、
色々考え続けてその結果にこの考え方があるんだと思う。
もちろん、目の前のお客様を笑顔にしながら。

そんな仕事、きっと楽しいよね

旅人が3人のレンガ積み職人に話かけたら、
それぞれが
「命令されて、レンガを積んでいるんだよ。」
「レンガを積むとお金をもらえるから、生活のためにレンガを積んでいるんだ。」
「みんなが祝福を受け、幸せになれる、大聖堂を作っているんだ。
 ずっとここに残るんだぜ。」
と答えた、という話がある。


職業意識の例として出てくることが多いけど、
自分の仕事もこうやって考えたほうが、
張り合いがあるし、楽しいよね。
少子高齢グローバルIT化、みたいな、今のすごい世の中。
こういうことを考えるのって時間を作ってでもした方がいいと思う。

こんな人に読んでほしい本でした

・料理のバリエーションをとにかく増やしたい人
・自分の仕事がつまらないと嘆いている人
・熱い人の熱い想いに触れたい人
・料理人を志している人