うさみ本棚

うさみの本棚です。おすすめされた本を読みますので、おすすめ教えてください!

機械との競争-エリク・ブリニョルフソン (著), アンドリュー・マカフィー (著), 村井章子 (翻訳)を読んで。

「機械が進化しすぎ!景気が回復しても雇用は増えない!」
という未来予測本。
オチの「教育に力を入れよう」をはじめとした提言は、他の本にも出てくるのだけど、
真っ当な話だと思う。
ええやんかええやんか。

仕事、なくなっちゃうってよ!

産業革命によって仕事を奪われた織工や
機械によって街中や農場から姿を消した馬のように
これからもさらに仕事がなくなっていくよ、
びびんべ?という話。
名著「コンテナ物語」で姿を消した港湾労働者も「機械との競争」に敗れたと言っていいなーと思った。


新しい職種が生まれるのよりもはやく機械は進歩している。
それによって仕事を奪われるのはいわゆる中間層のホワイトカラーの人で、
人工知能がカバーできないような独創的な芸術家や起業家か、
はたまた機械がまだ実現できないウェイターや工事現場の作業のような、機械でやりにくい仕事。
この「残された仕事」が現在の二極化をさらに推し進めるのだ!と著者は言っています。


わからんでもないし、
実際そうなってるのね。

機械がぜいたくすりゃいいのにねぇ

あ、最近これ思うんですが、
この手の本って
「機械や人工知能は電気さえありゃいいんだから消費が増えないぜ!仕事が減るぜ!」
みたいな前提なんだけど、人工知能が贅沢すればいいのにね。


無駄にきれいな彫刻を身につけたがるロボットとかさ、
高級オイルじゃないと気分を害する自動運転車とか、
いい服を着たがるロボットペットとか、
とにかく海外旅行に行きたい人工知能とかね。
史上最高の人工知能はピラミッドの一つも作らせればいいんだと思う。


ロボットが仕事を奪うなら、
そのぶん消費もするような前提があればいいのに。
今度イーロン・マスクに教えてあげようかしら。

わりとどうでもいい話。

「RACE AGAINST THE MACHINE」というタイトルが、
一瞬
RAGE AGAINST THE MACHINE」に見えちゃうよね。
いいタイトルだと思います。
人類が地下世界に追いやられない未来を望んでおります。
GUERRILLA RADIOなんてほら、かっこいいけどほら怖いじゃない。