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うさみ本棚

うさみの本棚です。おすすめされた本を読みますので、おすすめ教えてください!

*[読書感想文][リリー・フランキー]「美女と野球」と「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」を読んだ。読書感想文。

美女と野球 (河出文庫)

美女と野球 (河出文庫)

東京タワー―オカンとボクと、時々、オトン (新潮文庫)

東京タワー―オカンとボクと、時々、オトン (新潮文庫)

今年は人からおすすめされた本しか読まないって言ってたのに、
その禁を破ってしまった。

美女と野球

美女と野球です。
おすすめされていないのに読んだ本は
「美女と野球」。


リリー・フランキーさんの初期のエッセイです。
90年代のエッセイをまとめたもの。
文体はひたすら軽くリズミカル。


「美女と野球」って本がポンとあったら、読むでしょ?
おすすめされなくても読むでしょ。
別に野球は好きじゃないけど美女は好きだし、
ディズニーの名作をおもちゃにしちゃってるタイトル。最高。


内容がまた素晴らしい。
ダラダラした若者(当時)がダラダラした日常を書いている。
変な友達に対する愛、ドライな下ネタ、家族旅行まで笑える話。
そのあと突然名言の引用。
くだらない話に紛れ込ませた自由律俳句みたいな深くて重い1行。


2015年の今見ても面白い。
素早い展開、置かれる状況のおもしろさ、鋭い着眼点。文章の巧みさ。
麗しき名文ではないんだけど、とにかくネタがおもしろい。
素材が抜群にうまいからシンプルで荒削りな料理なんだけどおいしい、
そんなエッセイでした。

ギタリストで言うとジャック・ホワイトみたいな大胆さ。

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

そして、美女と野球を読んだついでに、
前に人からおすすめされたことのあるこの小説を読んでみました。
こちらは2005年に発行されているので、
上のエッセイから7~8年くらい経っている。


自分の半生を振り返り、
丁寧に丁寧に描いている。
でも元が荒削りだからか美しい名文ではない。
なんというか、身近な。
生身な。


幼年期から少年、青年になって、
大人になりきれない大人の時期を経て、
変わらないままそのまま大人になる。
時間はそのまま残酷に過ぎていく。

どこかで一歩間違えたら違う展開をするのが人生だよね。
あの日あの時あの場所で。
おすすめしてくれた人の気持ちがわかる一冊だった。


前にサビだけ聴いた曲の全貌を聴いた感じ。
意外に凝ったメロディとアレンジで。


**偶然ってあるわね、の話
ちなみにこれを読み終えた日がたまたま母親の誕生日で、
送っておいたプレゼントにありがとうのメールが来た。


あと、普段あまり聞かないJ-Waveを聞いてたら斉藤和義さんの番組がやってて、
ゲストがリリー・フランキーさんだった。
偶然。


ドライな下ネタ。
下ネタハガキが来た時の「やめろよ〜」っぽい口ぶりながら嬉しそうな声。
そのあと2人で弾き語ったり。
ああもういい番組だった。


人は悲しみが多いほど人には優しくできると歌った人がいたけど、
悲しみを経験してない人なんていないんだよな。
悲しみにもいろんな色があって、
それがはたから見てると興味深い。


どちらも素晴らしい読書の時間でした。