うさみ本棚

うさみの本棚です。おすすめされた本を読みますので、おすすめ教えてください!

読書感想文。要約版武士道と図解雑学菜根譚を続けざまに読んで。

武士道も菜根譚も某naverまとめみたいな、
いいもののいいとこ取りした内容なんだな。
ってことがわかったよ。


どっちもいろんな教えを元にした本。
そんな本を元にして、
さらに要約した解説書を読んだだけで、
さらにまとめたのがこの記事です。
薄っぺらいぜ!

要約版武士道の中身

要約版 武士道

要約版 武士道

学者の稲造さんが外国の人に
「なんで宗教っぽい感じしないのに、みんなちゃんとしてんの?」
みたいなことを聞かれて、
「なめんなし、ウチら武士道あっから。」
っていう話をしたくて書いた本。


武士道っていうのはフェアプレイ精神で、
仏教、神道孔子孟子あたりからいいとこ取りして、
さらにいいんだか悪いんだか、
江戸時代に変に磨きがかかっちゃったやつ。


そもそもは
徳を積もうぜ。って話なんだね。
「義」道理にあう正しい決断をし
「勇」勇気をもって正しい行いを
「礼」思いやりを形に
「誠」嘘はつかない
みたいな、教えっぽいものから、
名誉とか忠義とかサムライっぽいものや、
自己鍛錬して自分に克つ!という熱血スポ根みたいなことまで。
でもそれがなぜか美学っぽくなっちゃって実用的じゃなくなるんだよね。


きっとガチな戦国時代だとこんなに精神論っぽいことなくて、
もっと実践的、実利的だったと思うけども、
明治頃にまとめるとこうなるのかな。


稲造さんは
「こんな考えの根付いた国だから、
たぶん宗教なくてもこんな感じなんじゃない?」と、明治のころにまとめ記事をローンチした、と。
だいたいそんな感じでーす。

図解雑学菜根譚

菜根譚 (図解雑学)

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さて菜根譚
こっちは儒教、仏教、道教あたりのいいとこ取りしたまとめ記事です。
書かれた中国ではパッとせず、日本で好まれたらしい。
名前からしてちょっと地味だしね。


まあ、いいことたくさん書いてあるんですよ。
儒教っぽいのだと
「過ちを犯してるのに改善しないのを過ちって言うんだよ」
「極端なのは良くないから真ん中らへんでバランス取ろうね」
「才能あるより人に愛される方がいいよ」
「you徳積んじゃいなよ。優しさ、正しさ、思いやり、賢さ、誠実さ(仁義礼智信)」とか。

仏教っぽいのだと
「何かに執着したりごだわったりしちゃダメだよ」
「何しててもそれが徳積むための修行だよ」
「いつか死ぬし、体は借り物だよ」
「目的と手段を間違えちゃダメだよ」
「幸も不幸も心が作ってるんだよ」
とか。


道教っぽいのだと
「濃い味人間よりうす味人間がいいよ」
「謙虚にしなよ」
「あいつすげーって噂が立つようじゃまだまだホンモノじゃないよ」
「バカと天才は紙一重だし、バカと天才は会話が弾んだりするよ」
「満足ってことを知りなさいよ」
「ものごとは柔軟に受け止めようね」
などなど。
(勝手に口語訳してますので、こうは書いてないです念の為)


ああ、いいこと言うなー。
いいまとめだな。

ルーツの話

何が言いたいかというと、
「パクリじゃねーか!」とか、そういうのじゃなくて、
いや、パクリなんだけど、
いいパクリだなって。


ローリングストーンズがB.Bキングに憧れたみたいに、
ダウンタウン紳助竜介を見たように、
枡野浩一石川啄木を読んだみたいに、
なんにでもルーツがあって、
それでいいんだと思うよ。
どうせルーツの人もなんかから引っ張ってるんだろうしね。
もしかしたらパロディのつもりだったのかもしんないよね。


っていうことと、
昔の人、意外といいこと言うからバカにできんよね〜。
ということですよ。

こんな人に読んで欲しい本でした

・武士になりたい
・昔の人が何考えてたか知りたい
・自分の考え方のルーツを知りたい
・手っ取り早く名言知りたい
・外国の人に「なんで宗教ないのにそんな感じなの?」って聞かれた


自分の考え方って、先天的なもんじゃなくて、
だんだん身についちゃったもののはずじゃないですか。


んで、なんでそうなってんの?と思ったのかなんなのか、
こんな本を続けざまに読んでみました。