うさみ本棚

うさみの本棚です。おすすめされた本を読みますので、おすすめ教えてください!

ジュール・ヴェルヌの十五少年漂流記を読んで、読書感想文。クリーンな漂流記だったなー。

先日沖縄に行ったんですが、水族館でウミガメを見るたびに
「ああ、漂流モノの小説でおいしく食べられちゃうウミガメだなぁ」
と思っていた私ですこんばんは。


十五少年漂流記はジュール・ヴェルヌによって書かれ1888年に出版された小説です。
今から128年前。日本は明治21年。
日本初のコーヒー店ができたのがこの年だったらしいよ。

こんな本でした

8歳から14歳の15人の少年と犬一匹を乗せた帆船が、
気づいたらプーカプーカと流されていた。
なんとか海岸に漂着したものの、
ここがどこかもわからない。


なんとか生き延びて、
お家に帰りたいなー。
というお話。


「え、ちょ?何?ドッキリ?
 ドッキリ!?
 ガチ!?
 ガチとか!?うっわ!
 っちょ!!


 ちょ…」
みたいなお話ですね。


動物を殺すシーンとか、
排泄系エピソードとかがキレイに取り除かれていて、
子どもも安心して読めるあたりはさすがジュール・ヴェルヌ
あ、でも終盤のドーン!みたいなやつはアレだけども。


この人の作品にしてはSF感が少ないのも特徴です。
地底やら海底やら月やら行っちゃう人にしては。



ちなみに、ヴェルヌの名言として知られる
「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」
は、後の捏造じゃないの?という説もあるらしい。
へー。

こんな人に読んで欲しい本でした。

・夏休みの少年!
・夏休みの少年のお父さん
・夏休みでもなければ少年でもない老若男女のうち、冒険心を忘れてない人
・南の島で静かに暮らしたい人
・漂流経験がある人


小学生か中学生のころに一度読んでいて再読。


前半は、
「ああ、そうそう、こんな話だよね。
 ノンフィクションの南極海漂流モノとかも読んだ俺にはスリルの一つもないぜ」
と思ってたけど、後半に入ってからは
「あれ?こんな話だっけ?
 うお、うおー、うぉぉぉおお!」
という状態になった。


またこの文庫版の表紙イラストが最高に好き。
十五少年漂流記 (新潮文庫)



いやー、楽しいわ。楽しい。ジュール・ヴェルヌ大好き。