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うさみ本棚

うさみの本棚です。おすすめされた本を読みますので、おすすめ教えてください!

「科学するブッダ 犀の角たち」を読んで。読書感想文。これは宇宙人にも読ませたい良書。

科学 仏教 佐々木 閑

科学するブッダ  犀の角たち (角川ソフィア文庫)とあるロックバーの店長スズキ君が
「もし宇宙人に『ロックってなんだ?』って聞かれたらなんのバンドを答える?」
っていう話を以前してくれて、なんかしら答えたところ
その時スズキ君が「エアロスミスでしょ!」って言ってたのをよく覚えている私です。


じゃあ、今私が宇宙人に
「お前らの科学って今どんな感じ?あと、宗教?って、何?」
と聞かれたら、
「めんどくさいからこれ読んでくれる?」
と言おうと思う私です。

どんな本なんですか?

たった302ページの本なのに、
物理、進化論、数学の歴史および
その常識が変わるできごと(いわゆるパラダイムシフト)が
ざっくり読めて、
その上それらと仏教の結びつきも読めて、
仏教の勉強もできる。


「共通点」とか「あるある」じゃなくて、
「結びつき」って書きました。
これは、単純に共通点探しをした本でも、
「似てるよねー」みたいなことを書いた本でもないからです。


どういうことかというと、
この本で言う「科学と共通点がある仏教」って、
一番最初のブッダ仏教に限定して言っているんですよ。
ってだけ書いても余計わからんよね。


最初の仏教って雑に書くと
「生きてっと超たりーけど、
出家して瞑想して悟り開けるとVIBESがヤバイ。」
っていう話なんですよ。


他の宗教や後の仏教(いまあるほとんどの仏教)だと、
神様やらなんかすっごい存在とかが出てくるんだけど、
初期の仏教は「瞑想して悟る」というだけで、
お祈りして超越した存在に助けてもらうわけじゃないんです。


その後、仏教組織のルール変更とかニーズの変遷とかがあって
「仏様に祈ると幸せになれるぜー」みたいないろんな傍流ができていった、
という歴史がある。


んでもヨーロッパの歴史を見てみると
「神様がいて、世界は美しい神の法則に溢れている。
その法則を紐解いて行くのが科学。」
みたいなところからスタートしてるんですね。
埋もれたものを発掘する作業みたいだよね。


でも、科学の歴史は
「あれ?なんかこれ法則、美しくなくない?
なんで太陽じゃなくて地球回ってんのおかしくない?
無限にも大きい無限と小さい無限がない?
粒子でも波でもない光って何?
人間がサルから進化?するわけねーだろ!?いや待てでもコレ…」
っつって、大前提の神様と矛盾することを切り開いてきた歴史なんですね。
タブー犯しまくり。


そして、その
「神様から離れてきた科学」と
「神様なんていなかった初期の仏教」が、
『世界を超越者じゃなくて法則性によって説明する。』
っていう超根本的なところで同じじゃん!似てるどころか同じ!同じ!
ということを理系出身の仏教学者さんが説明してくれる本です。この本は。


法則の説明とか数式云々よりも、
それぞれの時代のそれぞれの発見を元に説明してくれるのが素晴らしいのよ。
理系じゃないと読めない!みたいな本ではないと思います。
むかーしの科学者の人柄とかもなんだか感じられて良い。

こんな人に読んでほしい本でした。

・神様いないと思う
・神様いると思う
・科学、よくわからん
・悟りを開いてVIBESをヤバくしたい
・宇宙人の友達に地球の科学の現状や宗教の話をしないといけない
・タイムトラベルしてなにかしら自分の名前の法則を作りたい