これはいい読書だった。
年明け一発目の読書としてふさわしい、素晴らしい読書だった。
ハーバード大学を卒業して日本に来て仕事をしながら東京工業大学の非常勤講師になった人が
まじめに書いた話術の本というか
「コミュニケーションの教科書」。
著者はパックンマックンのパックンです。
コメディアンなんだかなんなんだか。
なにげに
・アメリカ的なHAHAHA!的コミュニケーションができる
・日本的な空気を読むコミュニケーションができる
・日本人向け英語学習の本を出してたりテレビに出てたりする
というすごい人なんだよね。
でもその裏にはしっかりした裏付けがあるんだよ。
こどもの頃からのコミュニケーション訓練
こんな本でした。
出てくるキーワードとしては
・自覚、自信、自己主張
・知らない人と何を話すか
・エトス、パトス、ロゴス
・ハイコンテクスト文化、ローコンテクスト文化
・コミュ障、ボキャ貧
・アメリカと日本、空気を読む/読まない
・思考の4タイプ:直感的、分析的、事実的、規範的
って感じ。
幕の内弁当みたいによくまとまった本でした。
上のキーワードの中のなんだか難しそうな言葉も
するするっと入ってくるし、
実践できるイメージが沸く。
前にここで紹介した
吉田尚記さんの「なぜ、この人と話をすると楽になるのか」を読んで - うさみ本棚
がマインド寄りのコミュニケーション術だとしたら、
こちらはメソッド寄りというか、訓練するための指南書みたいな本。
とはいえそんな小難しいものじゃなくて、
頭のいいコメディアンが書いた本だから読みやすくできてます。
こんな人に読んで欲しい本でした
・人と話すのが苦手な人で、でも、話したい人
・人と話すのが苦手、というのが理解できない人
・人との会話を優位に進めたい人
・自分が話術的なテクニックを使われている時に、それに気づきたい人
・コミュニケーションを上手に取らせたい人が近くにいる人