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うさみ本棚

うさみの本棚です。おすすめされた本を読みますので、おすすめ教えてください!

またの名をグレイスを読んで。読書感想文。

またの名をグレイス 上 またの名をグレイス 下
ヘミングウェイが好きなんすよ。
なんか淡々と描写する感じ。
全てを説明しちゃうつもりのハリウッド映画じゃない感じ。


で、今回はヘミングウェイまったく関係なくて、マーガレット・アトウッドさんです。
前に
マーガレット・アトウッド「オリクスとクレイク」を読んで。読書感想文。バイオ系SFすごいわ。 - うさみ本棚
を読んで、そのヤバさが完全にヤバかったアトウッドさんです。

どんな本ですのん?

~あらすじ(ねたばれ)~
1843年カナダ、殺人罪でとっ捕まった16歳のかわいこちゃんの物語。
主犯と思しき男はさっさと死刑になったけど、
グレイス・マークスがほんとに殺したのかどうか結局わかんない。
死刑になりそうだったけど、終身刑になって、その後特赦されてアメリカに行く。


ウソつき?二重人格?悪魔憑き?


当時の作家の文章などを元に、
けっこうな部分が創作された物語。


物語の大部分は、主人公グレイスと、彼女にインタビューする医者のサイモンのやり取り。
事件から16年後のグレイスがサイモンに「あの日あったことはこうでこうで」というのを
そのまま記述したような文体。
淡々と淡々と、生い立ちから事件当日までが語られる。


時々サイモンをはじめとしたサブキャラの挿話も入る。
遠く離れたサイモン医師を心配する故郷のお母さんがかわいそう。
スイッチバック的な視点の入れ替えとか、


各章冒頭の「手紙や文章の引用」も物語をより重みのあるものにしてる。


カズオ・イシグロの小説でもこんな感じの、
「セリフは多いけど感情の描写を省くようなの」があった気がする。
なんというか、あえて見せない部分を増やしている感じ。
なので読後感はなかなか気持ち悪い。
結局謎は謎のままだしね。

こんな人に読んで欲しい本でした。

マーガレット・アトウッド好きでまだ読んでない
・長いミステリ的なものを読みたい
Netflixでやるらしくて原作が気になる
・『侍女の物語』をHuluで見るので関連本が気になる
・19世紀カナダフェチ
・電気ガス無し生活に憧れる
・複数パターンのダメ男を見たい
・複数パターンのダメ女を見たい


いやほんとオリクスとクレイクも書いた人がこれ書いてるってなんか
わかるーって気もするしすげーって気もするよ。