うさみ本棚

うさみの本棚です。おすすめされた本を読みますので、おすすめ教えてください!

ガブリエル・ウォーカーさんの「スノーボール・アース」を読んで、読書感想文。

スノーボール・アース: 生命大進化をもたらした全地球凍結 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

最近3歳になったうちの次男
「水はなにからできてるの?」というすさまじい質問をしてきて、
なんて答えるか悩んだお父さんです。
みなさんこんにちは。


「むかーしむかし宇宙にはなにもなくてそこからドカーンと…」
「水素と酸素が…」
「雨が山に降って川になって海に注いでそれが雲になって…」
どのあたりから話すかですよね~。


いろんな答え方ができる楽しい問題なんだけど、
「氷が溶けると水になるんだよー」
というのも答えの一つにして良いかな、
と思っています。


で、今日の一冊はスノーボール・アース。
「地球、昔、凍ってたらしいよ」という本です。

どんな本なの?

ある人が「地球凍ってたんじゃないの?」と思って雑誌に発表して、
その数年後にまたある地質学者が「うわ、ぜったい地球凍ってたわ」と確信し、
その後、反対派に噛み付いたりしながら
その仮説を強めていく。という内容です。


その「ある地質学者」はポール・ホフマンという人で、
若いころボストン・マラソンで上位に食い込んだりしたくせに、
その後いろんな辺境に行って岩をわりまくる、という暮らしを選んだ人。
超絶カッコいいっす。いい意味で。いい意味で。


「地質学」ってなんか超地味そうじゃないですか。
だって「地質の学問」だよ。
「地の質の学」だよ。


でも、この本を通して知った地質学は
地球が積み重ねてきた歴史を、
今あるものをヒントに解き明かすもの。


掘り返した化石を見ていて、
「あれ?地球が凍ってる前後で生物ぜんぜんちがくね?」
と気づき、他の学者も巻き込んで、
複雑な生物が生まれるガチな奇跡の証明をしていく軌跡。


地球が凍ってなかったら、
人間生まれてないかもしれないんだよ。
しかも、地球が凍ってから溶けなければ、
人間生まれてないかもしれないんだよ。
しかもその凍った後に隕石ドーン!ってならなければ、
人間生まれてないかもしれないんだよ。
どんだけ奇跡なの、と。


カリスマかつけんかっぱやい主人公ポール・ホフマン。
それを救けるまともな人々。
対立する重箱のすみをつっつく人々。
各自のキャラもかなり立ってます。

こんな人におすすめしたい本でした。

・地質学者だ
・断層見てるとグッとくる
プレートテクトニクスって萌えっとくる
・化石が家に欲しい
・化石が家に欲しいが止められている
・いつの日か化石になって掘り返されたい
・地球に興味がある
・生命に興味がある
・人間に興味がある
ドラえもんの好きな道具はタイムマシンだ
・地球以外にも生命がいると信じている
・そもそも地球外から来た生き物だ


ちなみに、次男は他にも
「わかめは何からできてるの?」
という質問をしてきたこともあります。
うーんうーん。