うさみ本棚

うさみの本棚です。おすすめされた本を読みますので、おすすめ教えてください!

鳥類学者無謀にも恐竜を語るを読んで。読書感想文。

鳥類学者 無謀にも恐竜を語る (生物ミステリー)

鳥類は恐竜の子孫である。
というのは、今や定説なんですね。
そして、メキシコあたりに落ちた巨大隕石の衝突と、
その後の寒冷化(舞い上がった砂塵で太陽の光が遮られて寒くなった)やなんかの影響で、
恐竜は絶滅した。


だけども、
一部の恐竜はその後も鳥として生きている。
みたいなことをガッツリ書いてくれている本です。
この本、「無謀にも」といいつつ、
内容はそんなに無謀でもない。


この「無謀」は実は、
「この本は真面目な本じゃないんですよ、
 無謀な本なんです。まともじゃないんですよ。
 おもしろいから読んでみてくださいよ。」
という補足のための「無謀」です。


「学者が語る」とか言うと、なんだかとてもヘビーな本に見えちゃうでしょ?
でも、この本の著者は非常にユーモアのセンスがある。
あと、文章によるリズムの作り方がうまい。
だから読みやすいんですよ。

世の中には2種類の人間がいる。恐竜学者と鳥類学者だ。

現生の空飛ぶ脊椎動物としては、ムササビやコウモリ、トビトカゲ、トビウオなどが頭に浮かぶ。トム・クルーズアンジェリーナ・ジョリーもときどき空を飛んでいるようだが、それは気にしない。

ほらおもしろい。
「実は韻を意識してます。」と言われたら信じてしまいそう。

どんな本ですか?

ユーモアあふれる鳥類学者がおもしろおかしくおおよそまじめに、
恐竜について、鳥類について、また、未来の鳥類について書いた本です。


恐竜や鳥類に関する全般的な知識や、
恐竜と鳥類の股関節とか、
恐竜の歯と鳥類のくちばしとか、
恐竜の化石からわかることとか、
羽毛が生えていた恐竜の話とか、
4足歩行していた翼竜の話とか、
恐竜のゲップとかとメタンガスとか。


色々な話で
「生き物の不思議、進化の不思議」
みたいなことを教えてくれる本。
生命の神秘について、
近所のスーパーに行くくらいの気軽さで教えてくれる本です。

こんな人に読んで欲しい本でした

・恐竜が好きで好きでしょうがない人
・鳥類が好きで好きでしょうがない人
・将来恐竜学者か鳥類学者になりたい人
・火星人か金星人が攻めてきたら世の中どうなるか知りたい人
・恐竜くんのファンな人(この本とは直接関係ないけど)
・好きな恐竜について語りあえるようになりたい人
・こどもが恐竜好きなので、なにかネタを仕入れたい人


元々ある人から
「鳥類学者だからって鳥が好きだと思うなよ」
という本をおすすめされていたのだけど、
その本を読むより先に同じ著者の
「鳥類学者無謀にも恐竜を語る」という本を別な方からおすすめいただいて読んじゃいました。


ちなみに恐竜まわりの本だと、
恐竜くんの「知識ゼロからの恐竜入門」も読みたいなーと思っています。
恐竜くんおもしろいんすよ。
博物館イベントとかで実物見たいな。
知識ゼロからの恐竜入門