いつもふざけたことしか言わない愉快な友達が、
ある日突然ちょっと荒唐無稽さが弱めの話をしだして、
何事?と思ったら恋に落ちたがためにちょっとまともな人の感情を理解しようとしていた。
みたいな本。
実際、これを書いていた当時の作者ダグラス・アダムスが
恋をしていたそうですよ。
文章からもそのウキウキ感が伝わってくるかのよう。
地球上にいるのに重力から解き放たれちゃってる。
さておき。
前作で宇宙を破壊するほどの大戦争に巻き込まれた男、
ぶっ壊れたはずの地球に戻ってきた主人公。
平和な暮らしやバーでのバカ騒ぎが戻ってきた、かと思いきや。
急展開で恋に落ちます。
しかもその恋の相手には秘密があって、
ふつうの人とはちょっと違う。
でも、主人公のほうがもっと変。
彼女が紙一重で変なら、主人公はずば抜けて変。
彼女がとっておきの秘密を打ち明けたら、
そんなことならもっと…
と、それを上回る自分の秘密の一つを明かす主人公。
あほくさくて、でも楽しい。
恋とはあほくさくて楽しいものなのですね。
どんな本なの?
銀河ヒッチハイクガイドの続編です。
4作目。
3作目までのヒットにより生まれてしまった
3部作の4作目。
主人公は交通事故のような恋に落ちたり、
飛行機事故のように愛を育んだりします。
個人的にはジャック・ブラックあたりに演じてほしい感じ。
全ての謎を突き止めた存在の痕跡を探したり、
宇宙の果ての時間まで行って全てが崩れ去る直前を眺めたり、
全ての生命体を抹殺するべくして生まれた機械と対峙したり、
いままでの3作では忙しく過ごしてきた主人公達ですが、
今作はおとなしく、ちょっと銀河の片隅に行くくらい。
消えたはずの地球がなぜかそこにあって、
でもイルカ達だけがいなくなっていて、
なぜかテレビの横にはそこにないはずのプレゼントと、
誰かからのメッセージ。
「さようなら、いままで魚をありがとう」
そして表紙にはいつもの
「DON'T PANIC」の文字。
DON'T PANIC といえば、
この前のFalcon heavyの打ち上げを思い出しますね。
この映像、ほんと何回も何回も見てしまう。 ->
— うさみ (@otoan_u) 2018年3月16日
デヴィッド・ボウイをBGMに、スペースXのロケットが宇宙へ https://t.co/c3ALQqmHhG