うさみ本棚

うさみの本棚です。おすすめされた本を読みますので、おすすめ教えてください!

鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。を読んで、読書感想文。

鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。
良書でありました。


鳥類学者無謀にも恐竜を語るを読んで。読書感想文。 - うさみ本棚
という、無謀な本を以前読んでいて、そこから今度は鳥類学者当たり前ながら鳥類を語る、とも言うべきこの
「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」を読みました。

ネタバレになっちゃうかなー、
これ言うとネタバレになっちゃうのかなー、
でも言っときたいな、うん。
「好きだと思うなよ。」と書いてますが、
この人、鳥が大好きなんだと思います。


なんていうか、
「この人って、仕事から給料以上のものをもらってる」
と思う人がたくさんいるんです。


例えばウチの妻は元保育士ですが、
働いていること自体がご褒美みたいな、
いわゆる天職を見つけちゃった人でした。
20歳を超えた元教え子(教えてた当時は3~5歳くらい)に誘われて飲みに行くとか、
超かっけーと思う。


あと、SEさんとかITエンジニアさん界隈でも、
仕事(の中の一部だね)が好きで好きで仕方ない、
気になって気になって仕方ない。
みたいな人っているんですよ。


好きな人がその対象について語り倒しているのを聞くのは楽しい。
と、私は以前から思っています。
愛にあふれたブログが好きだ。愛にあふれた人が好きだ。と言う話。 - うさみ日記
↑このへんの記事にも以前書きました。


んで、この川上さんなんですが、
大学に入って自然探索サークルに入って大学院に入って研究機関に誘われて大学に誘われて
あれよあれよと鳥類学者としての仕事が始まって、
気づいたら絶海の孤島行きの船に乗っている、という人生だそうです。
すげい。


あ、絶海の孤島に行くのは、
手付かずの生態系があるから、
という理由ですからね。
事件性があるものではないですよ。


接岸できる浜がないから船から泳いで上陸して、
崖登ったりすんの。
初期のHUNTER✕HUNTERみたいじゃない?

どんな本なの?

鳥類の研究者が研究対象の鳥と自分の研究スタイルについて、
ネタを織り交ぜつつおもしろおかしく語る、という本です。


・鳥の死体をいろいろ調べる話
・絶海の孤島で死にそうになる話
・在来種と外来種の話
・渡り鳥の生態
・死んだように動かなくなる鳥の話
・鳥のフンには大も小も混ざってる話
・絶海の孤島にどうやって上陸するかの話
・絶海の孤島の鳥たちの暮らしの話
・調査現場の孤島がマグマに飲み込まれた話
などなどのテーマがあって、
ふつうに書いたらちょっとおもしろいかなー、
くらいのテーマですが、この本には
ユーモアというか、ネタがふんだんに盛り込まれております。


例えば、
・1Q73
・陽気なネズミが世界を回す
冒険者たち、冒険しすぎ、ガンバりすぎ
ダイナソーインブルー
っていう見出しや
・バルタン星人やM78星雲人の標本を多数収集
・みなさんのおかげです
・「このジョルノ・ジョバァーナには夢がある!」
みたいな文章がたぶん5ページに一回くらいのペースで出てくる。


ほら、お友達になりたいランキング高めでしょ?

こんな人に読んでほしい本でした

・鳥類および鳥類学者に興味がある
・鳥類学者と付き合っている
・鳥類学者に付き合ってくれと言われた
・鳥類学者になろうか悩んでいる
・鳥類が大好き
・絶海の孤島が大好き
・鳥貴族
・小ネタ満載の本が読みたい、正直テーマはなんでもいい