3部作の3作目を読んだんですが、
これこれ。これだよ。おれの胃袋はこれを求めてたんだ。
と井之頭五郎さんなら言うであろうボリューム感と満足感。
全ての謎が解き明かされることが大事なんじゃなくて、
全ての謎が解き明かされる過程が大事なんですよ。
そんなSFミステリ。
イイもんとワルイもんが対立するんですが、
そのワルイもんが悪くなった理由がちゃんと描かれてるんですね。
意味なく悪いわけじゃない。
すごい伏線の回収するんですよ。
なぜ生き物は争うのか、なぜ人は争いをとめられないのか。
登場人物たちもなんというかどんどん自由度が高くなる感じ。
「この人こんなことできるの!?」
と思うような、痛快感もあり、
謎が解き明かされる開放感みたいなものもあり。
どんな本ですか?
5万年前の人間の死体が月で発見されたところからはじまる
一連のSFシリーズなんですが、
それが誰だったか解き明かしたのが第一作、
その事件からの出会いがあった第二作を踏まえて、
全ての伏線を回収しつつ謎を明かすのがこの第三作です。
ドーン!
「人はどこから来たの?」
「巨人たちはどこから来たの?」
「進化の過程は生き物の性格を変えるの?」
「人はどこへ向かっていくの?」
みたいなことが描かれています。
見ても無いことをこうやってストーリーにしちゃうんだから
すごいよなー、と思う。
しかもそれがきっちり楽しい。
こんな人に読んでほしい本でした
・1、2を読んで3を読んでない!