うさみ本棚

うさみの本棚です。おすすめされた本を読みますので、おすすめ教えてください!

俵万智さんの歌集「生まれてバンザイ」を読んで。親になった人や、親になったことがある人や、親の子である人に読んでほしい本。

生まれてバンザイ
安室奈美恵さんが引退したじゃないっすか。
あの人、私と同級生なんですよ。1977~1978年。
学生時代の友達の金城くんがその昔通っていた小学校の隣の小学校に通ってたらしい。
どのくらい距離があるかは知らない。


なんというか
「若い頃からずーっと知ってる有名人」
というのがいますよね。
親戚よりも見かける機会が多い人。
この本の作者の俵万智さんもそんな人だと思うんです。


ふだん使いの言葉で作られた短歌。
人生の一場面を切り取ったような、
ポートレート写真くらいの身近さの短歌。
「ああ、あったねそんなこと」っていいたくなるような


昨日高幡不動の近くを通ったんですが、
たくさんの親子連れが七五三のお参りに来ていて、
着物の人なんかたくさんいて、
ああ、そういう季節だな―と。


七五三ってこどもの成長を祝うものだけど、
3歳と7歳じゃもう別な生き物みたいだもんね。
成長が嬉しいんだけど、
どんどん外の世界に出ていっちゃうような寂しさがあります。

どんな本ですか?

俵万智さんのお子さんが生まれるちょっと前から、
生まれて数年くらいの日常が見える短歌。
お腹の中にいるころから、生まれてあばあば言い出して、
その後歩き始めるくらいまで。


ハードカバーだけど文庫本くらいのサイズで、
1ページに1首ずつ、
妊娠や出産や子育てに関する短歌が書いてあります。
母作の短歌なんだけど、母子の短歌って感じ。


そう思うと、短歌は写真と違って
詠んでる人が作品の中にちゃんと写ってるのがいいよね。
写真はほら、撮影してる人がだいたい写らないじゃないですか。


あ、そういえば2年前に
写真と短歌が似てるなーと思う話。 - うさみ日記
という記事も日記に書いてたんでした。
成長がないな我ながら

こんな人に読んでほしい本でした

・最近お母さんになった人
・そろそろお母さんになる人
・お父さん
・誰かの子
・親も子もいないけど、親の気持ちが知りたい人
・親の気持ちはとっくに忘れた人
・子の気持ちはとっくに忘れた人


ああ、こんなこと思ったなー、とか、
ああ、親ってこんなこと思ってたんだなー、とか、
そんな気分が味わえる本です。


amazon
のレビューって、見はするもののそんなに参考にしないけど、
この本を読んだ誰かの
「誕生祝いにお母さんに送る」みたいなことを書いてたのは
あー、そりゃいいなー、と思いました。


いつもは誰かしらにおすすめされた本を読むんですが、
今回は特におすすめもされずに読書。
短歌、いいぜ。