いやいやいやいやこれは良い読書だったわー。
amazonのレビューで言うと星1つと2つが過半数ですし、
ぜんぜん人におすすめするつもりにならないけど、良い読書でした。
新興宗教の話、と一言で片付けるのは簡単だけど、
人間のいろんな側面をいろんな角度で捉えたらこうなった、という本。
エロいのも悪いのもいいのもほのぼのするのも人間。
ミクロで見るとどうなるか、マクロで見たらどうなるか、
という曼荼羅みたいな話でもある。
エロシーンはやりすぎくらいやりすぎ。
しょうがないよね宗教の話だもん。
レビューで「これはやりすぎ」みたいなこと書いてる人もいるんだけど、
いやそれはもっといろんな本を読んだほうが良いのでは?とも思う。
どんな本なの?
物語は地味な青年が元恋人を探すところから始まって、
気づいたら宗教の外から中に入ってたり
いろいろな人と出会ったり、新しい宗教に潜入したり。
その過程でいろいろカラフルな出来事に見舞われていく。
いろんな事件があって、
状況が徐々に変わっていく。
んで、最初に入る宗教っぽいやつの教祖がイカしてるんです。
たぶんこれ著者が言いたいこととか言わせまくってるんじゃないかなー、
と思うんだけど、この人だけが唯一の救いみたいなストーリーなんす。
他の人はたいていなにかの問題を抱えてて、苦しみからの救済が必要な状況にある。
んで、次に入る宗教っぽいやつの教祖がその対局に描かれてて、
こっちもこっちで著者が言いたいこと言わせまくったんだろうなー、
というキャラクターで強烈。
欲望から細胞まで描ききった小説。
とか言うと、読みたくなるかもしれないけど、
人によっては読みたくない話だと思うので、
おすすめしません!
こんな人におすすめしたい本でした
・本の好き嫌いがない
・人間とは、意識とは、みたいな話が好き
・実はどっぷり新興宗教にハマっていて、末路が知りたい
この本は元々読みたくて、
めずらしく人に借りて読んだのだけど、
いや、よくぞ貸してくれました。と思っている。
「そこまでやるか感」で言うと、
中島らもさんのガダラの豚くらいそこまでやるか感あったなー。
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