うさみ本棚

うさみの本棚です。おすすめされた本を読みますので、おすすめ教えてください!

うつヌケを読んで。読書感想文。

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

いやはやいい読書だった。
まんがですけども。


一番グッと来たというかガッと来た言葉が
「うつは心の風邪じゃない。うつは心のガンだ!」です。
体が動かなくなる、死に至る病で、誰でもなる可能性がある。
本当におそろしいよね。


風邪みたいに体温測ればわかるもんでもないしね。
自覚してないけどうつの人、
けっこういると思う。

こんな本でした。

いろんなうつの経験者さんや、
今まさにうつの渦中にいる人が、
自分のうつ体験がどんなだったか、
自分はどうやってうつと向き合って回復したか、
というのを告白してくれる本です。


著者自身も元うつだった人で、
編集者さんもうつだった人。
それぞれの経験談が、
かなりバリエーション豊かというか、
それぞれが違う。


こんな人に読んでほしい本でした

・今まさにうつ
・昔うつだった
・なんか最近眠れない
・なんか最近何食べてもおいしくない
・なんか涙が止まらない
・私はうつにならないと思っている
・私は誰よりがんばってる
・私の評価は実力と見合ってないと思う
・日々不安

私のうつヌケの話

ふつうに友達とかに話をしてますが、
私、27歳くらいのときうつってるんですよ。
2005年くらい。数ヶ月くらい。
今ではそんなの影も形もありませんが。


ちなみにひどいときの症状としては
・眠れない→ケーブルテレビ見る→朝起きれない→よる眠れない→…
・何を食べてもおいしくないっていうか味がわからない
・行動する気が何一つ起きない
・暮らしがいいかげんになるので肩こり首こりもひどくなる
・やる気ゲージゼロ
・人から期待されても困るだけでひとつも嬉しく感じない
 →プレッシャーによわよわになる(プレッシャーかけるつもりで言ってるんじゃないのにね)
・なにもしたくないけど暮らさないかんから外にでる
・仕事には行きたいし行かなきゃいけないけど行けないけど行く
 →悪いループに入って余計苦しくなる
・涙腺制御不能
 →職場のトイレから出られない
・弱い自分が情けなくてさらに泣ける
・仕事を休んで人に迷惑をかけ、余計苦しくなる
というような状況。


お医者さんに行って、
「原因になってることがなにかあれば、
 それを取り除いちゃえばいいんです。
 それができない場合は少しむずかしいですね。」
という話を聞きました。


んで、まずやったことは、
会社にその旨伝えておやすみしたこと。
処方してもらった薬を飲んだこと。


最初のうちはとにかく寝て寝て寝て寝て寝まくった。
そして、生活を朝型に調整して、
ちゃんと夜寝て朝起きるようにした。


それから少しずつ回復していって、
まんが喫茶に行ったりバンド練習に行けるようになった。
会社休みつつ同僚とバンド練習してるの、今思うとよく許していただけたと思う。
とても感謝している。


やがて体は回復したし、
薬の量も減って飲まなくても良くなったんだけど、
再発が怖くてその後引っ越し&転職を同時にする。


新しい職場もそこそこ忙しかったけど、
人(職場もそれ以外も)と環境に恵まれて、
その後再発することなく、
引っ越し&転職の3年後くらいに結婚して、
現在にいたる。


って感じ。
自分が弱かったから医者に行って、回復したけど、
あのままがまんしてたらどうなってたんだろう。と思うと、
結構怖い。


もしもこれを読んだ人で、
なにかしらあてはまるかも、と言う人は
ぜひこの本を読んで、病院に行きましょうね。
あなたが仕事休んだくらいでは会社つぶれないし、
会社がつぶれたところで仕事なんていくらでもあるんだからね。