NHKでアニメ化もされた「英国一家日本を食べる」のマイケル・ブースさんですよ。
マイケルとリスンとアスガーとエミルの一家。
フランスで料理修行して、日本に来て食文化に驚きまくって、
で、次がインドです。
「中国でも良かったけど」と本人は言ってるけど、
インドであることに意味がある。
自分探しとかではなくて、依存から抜け出すきっかけとして。
以下、若干のネタバレを含みます。
飲酒量が増えていて軽度の中毒っぽくなってたから、
奥様のリスンさんがその悪い流れを断ち切ろうと、
インドで本気のヨガをやらせる、というのが骨子。
前半はふつうにグルメとか観光地とかの話なんだけど、
後半は日々ヨガに取り組み、依存症から抜け出すストーリーで、
これがむっちゃグッとくる。
グルメ以外もナイス文章書くなー。
なんというか、皮肉むっちゃ多い。
イギリス紳士的な皮肉むっちゃ多い。
どんなに厳しい状況に置かれようと
皮肉とユーモアを忘れないのが英国紳士。
一家全員お腹を壊しているときも、
自分のライターとしての経歴を卑下するときも、
ヨガで体がバラバラになりそうなときも、
健やかなる時も病めるときも、
とにかく皮肉を忘れない。
あと、数ヶ月インド滞在させられて順応していく子どもたちがすごい。
どこに行ってもしばらくすると友達ができている。
言葉が通じるかとか、そういう問題じゃないんだなー。
ブース家の目を通して世界を見渡せる貴重な一冊。
**こんな人におすすめしたい本でした
・インドに行ってみたい
・世界の食を知りたい
・ヨガって本当に健康に効果ある?というのが知りたい