うさみ本棚

うさみの本棚です。おすすめされた本を読みますので、おすすめ教えてください!

劉慈欣さんの 三体II 黒暗森林を読んで。読書感想文。

三体Ⅱ 黒暗森林(上)

三体Ⅱ 黒暗森林(上)

超おもしろかった。


スケールがでかいのと、構図がわかりやすいから、たまに幼稚に見えるような時もあるのです。
文章も時々なんだかちぐはぐなように感じる時もあるのよ。
そのあたり差し引いても、まだまだありあまるくらい超おもしろかったよ。
なるべくネタバレしないようにどう面白かったか書きます。


インディ・ジョーンズ最後の聖戦という映画が昔ありました。
私、あれ好きなんですけど、
あれに近いような「幼稚に見える感じ」があるんですよ。
そこがイヤな人は嫌なんじゃないかなーと言う気もするけど。


なぜかというと
・派手
・キャラの味付けが濃い
・二項対立的演出が多い(これは解説にも出てた)
こんな感じ。
パーティーロック的な。アメコミヒーロー大集合!的な。


爆発するなら大きく大きく。
事件に巻き込む人数は一人でも多く(未来の人も含む)。
刑事は刑事らしく、博士は博士らしく、絶世の美女は夢が現実になったくらい美女。
そして、軍と民間、善と悪、宇宙と地球、力と知恵みたいな対立。


パワーパフガールズと悪の科学者モジョ・ジョジョ
バットマンとジョーカー。
アンパンマンバイキンマン
くっきりはっきり。
映像映えしそう。


うまいなー、と思った点としては、
小さい⇔大きい、
短い⇔長い
軽い⇔重い
真っ白⇔真っ赤
荒野⇔都市
みたいな振り幅で、より印象的に見えるようにしているあたり、
よくできてんなー、と思う。
なんというか脳内映える。


もちろん過去の名作SFの中には、
ものすごい長い時間を上手に使った作品もたくさんあるんですよ。
宇宙の終わりを見に行く話だってあるし、
5万年前の死体が出てくる話だってある。
振り幅でかいのはSFにはよくあることですよね。


三体はそこまで長い時間を感じさせないんだけど、
なんつったらいいのかなー、
時間の流れを感じさせるのがうまかったり。
「500兆円って言われるとピンと来ないけど、
 30円と300万円の対比ってなんか理解できる」
みたいなニクイ見せ方をしたりするんですよ。


ちなみに私、
この2作目を読む前に、
エンダーのゲームを読んだり、
2作目を読み終わった後に
1作目をもう一度読んだりしてます。
どっぷり。

こんな本でした。

前作「三体」につづく第二作。
訪れる全地球の危機。
遠くに見えていた驚異がついに迫りくる。
その時人類は、そしてその後地球は、
どうなっちゃうのー!!

こんな人に読んで欲しい本でした。

・一作目の「三体」を読んだ人
・一作目の「三体」の2周目を読んだ人
・SF読みたい人
・え?なんかNetflixでドラマ化の噂?気になる!という人
・とにかく売れてる本を読んでおきたい人
・いろんなところで高評価な本を読んでおきたい人


なんかもう読んでだいぶ経ってからのレビューなのに
自分でイマイチ納得感がない感想文になってしまったー。