うさみ本棚

うさみの本棚です。おすすめされた本を読みますので、おすすめ教えてください!

ジェフ・ベゾスがおすすめだという「日の名残り」を読んでみた

AmazonのCEOといえば言わずと知れたジェフ・ベゾスさんですが、
そんなジェフがcourier japonや
Amazon CEO直撃インタヴュー。ジェフ・ベゾスが語る、 ファッション、未来、eBookとテイラー・スウィフト|WIRED.jp
なんかで激推ししてた本を読んでみました。


カズオ・イシグロ著、
日の名残り
土屋政雄訳。

ざっくりまとめると

執事の
おじさんが
後悔する

という内容です。
さすがにざっくりすぎたので、もう少し書こう。


1920年代から50年代後半まで、
イギリスの厳格なる執事として働いていた主人公が、
主人の許しを得て一週間の旅に出る。
その道中に過去の色々な場面を回想する。


そして旅の終わりに、
今までの人生で誇りを持って品格を磨いていたはずが、
実はなにも持っていないことに気づいて後悔する。
というような内容です。


ストーリー的には複雑ではないのですが、
ずっと主人公の一人称の、固い口調で語られるさまざまなことの一つ一つの情景が素晴らしい。
一流の執事とは、品格とは。
堅苦しすぎて逆にユーモラスに見えてしまう主人公。

ベゾスさんはこれのどこが好きなんでしょう

ベゾスさんのインタビューを読んでいると、
「フィクションの中で後悔している人を見て、
後悔しないようにしよう。」
という思いを持ってるのかな、と思う。
だからあんなに活躍してるのかもね。


一歩踏み込むかどうかで人生は変わるんだな。
兆しがあるのに見て見ぬ振りをしたり、
選択肢が限られているなんて思い込んじゃいかんのだね。

なんかそんな歌あったな

SOFFetって二人組の歌で

"生きる"という義務課題を
なんなくこなすが実は何が大切か
彼は気づかない
喉が乾いたときにはもう水は無い

という歌詞があって、とても印象的なんです。


「音楽を続けないと後悔するってことかよ!
マジメに働いてる人間をバカにすんな!」
みたいな言い方で怒られてることもあるこの歌。


この歌を歌った人の気持ちもわかるし、
バカにすんな!と怒る人の気持ちもわかる。
継続するのは大変なことだし、
継続することで意味を持つものって
でも、頑張り続けた先に後悔しかないならどうなんだろうね。

どの道後悔することあるよね

例えばどんな二択でも
後悔する人は後悔するし、後悔しない人はしない。
でもそれ選んだ時はわからないし、
死ぬ間際になってやっと後悔する人もいる。


で、どんな選択にしても、
後悔しようと思えば後悔できるんだから、
どーんとやってみよう。
と思う。


よくある話だけど、
何も選択しなかったことを後悔するよりは、
自分で選んだなにかで後悔したいと思う。