うさみ本棚

うさみの本棚です。おすすめされた本を読みますので、おすすめ教えてください!

佐野眞一さんの「渋沢家三代」を読んで。読書感想文。

私、むかし埼玉県深谷市というところに住んでたんですよ。たしかそのころ駅前には「渋沢栄一翁生誕の地」とかの横断幕がかかっていたような。理系の学生だった私はそれを見て「誰?」と思っていたものでした。 その後いろいろなところで名前を見かけて、どう…

巽好幸さんの「美食地質学入門」と、稲垣栄洋さんの「世界史を大きく動かした植物」を立て続けに読んで。読書感想文。

たまたま順番に読んだ2冊の本が、それぞれ「日本の地理と食べ物」と「世界の歴史と食べ物」みたいな話だったんですよ。 美食地質学の方は、「私はマグマ学者である」って言う書き出しが印象的。地球ができて46億年、日本列島ができたのが6億年前くらいらしい…

言葉にできない想いは本当にあるのか を読んで。読書感想文。

生きているといろんな場面で気になる言葉ってあるじゃないっすか。誰々さんが言ったあの言葉とか、なにかの本に書いてあったこととか、ラジオから流れたあの話とか。 そんなのってすぐに目の前から流れて行ってしまうのだけど、いつもよくよく考えてるひ人は…

プロジェクト・ヘイル・メアリーを読んで。読書感想文をネタバレなるべく無しで書く挑戦。

実は、これの読書感想文を書く前に、書かないといけない読み切った本がたまっているのですが、先にこの本のことを書きます。それくらい印象的でした。 ぜひ皆さんにも、読んでほしい 面白いから! SF読まない人にも小説読まない人にもぜひ読んでほしい。 SF…

「ブルシットジョブ クソどうでもいい仕事の理論」を読んで、読書感想文

表面化してないけど確かにある社会問題として「誰の何の役にも立ってなくて本人もそう認識してる仕事」っていうのがあるよね、という本でした。対策としてはベーシックインカムによってブルシットジョブを減らせると思うよこれは政策提言とかじゃないんだけ…

小島英揮さんの「ビジネスも人生もグロースさせるコミュニティマーケティング」を読んで。読書感想文。

コミュニティマーケティングの本で何読む?と言われたら、候補に必ず入るのがこの本です。 料理する人に「料理の四面体」を勧めたり、 投資を始める人に「エンデの遺言」を勧めたり、 マーケティングを始める人に「ノヤン先生のマーケティング学」を勧めたり…

稲田俊輔さんの「人気飲食チェーンの本当の凄さがわかる本」を読んで。読書感想文。

稲田俊輔さんは何店舗もあるスパイス料理店の「エリックサウス」を作った人、というのが最初の認識だったのだけど最近の肩書きは、飲食店プロデューサーになっていることが多い。また、飲食に関する書籍もいろいろ出している。 たぶん、提供する側としても、…

佐藤尚之さんの「ファンベース ー 支持され、愛され、長く売れ続けるために」を読んで。読書感想文。

私、ここ数ヶ月で何冊かコミュニティマーケティングやらなにやらの本を読んだんですよ。きっかけは今の会社に転職してからDMS Cubeという HULFTとDataSpiderのユーザーコミュニティの運営に関わるようになったことなのだけど、それはまた別のお話。 仕事でも…

野尻抱介さんの「南極点のピアピア動画」を読んで。読書感想文。

読み終えて人に勧めまくった。良書も良書。良い読書でした。2021年読書ランキングの上位に入っている(記事を書いたのは2022年なんですが、読んだのは2021です)・ニコニコ動画・ピアツーピア通信・3Dプリンター・AI・自動複製・ボカロ・コンビニエンススト…

田中泰延さんの「読みたいことを、書けばいい。」を読んで。

「自分が読みたいことを書けば、自分が楽しい。」という言葉がですねー。突き刺さりますよねー。幸せってなんだっけ、ですよ。 売れる文章でもなく、人を変える文章でもなく、伝わる文章でもなく、目指すべきは「自分が読みたいことを書いているか」という視…

生命科学的思考を読んで。読書感想文。

生命科学的思考 なんにしたって「前提」ってもんがあるじゃないですか。 人は死ぬとか、 水のまないと喉が渇くとか、 寝ないと眠くなるとか。 前提って人間みんなたいして変わらないのに、 人によってそれにずれがあるんですよね。 ルールとはまた別な、それ…

会って、話すこと。を読んで。読書感想文。

いい出会いって人を変えるよな、と思うんすよね。 価値観が変わるような出来事。 人でも企業でも本でもゲームでも、 建物でも自然でも乗り物でも趣味の何かでもいいんだけど、 ある人がそれと出会ったことによって、 その後の人生変わっちゃうような出会い。…

中藤怜さんの安いニッポン 「価格が示す停滞」を読んで。読書感想文。

ああ、もう、あかん。どないしよ。 物が安いから給料安いとか、給料安くて物価も安いとか、どうしたらいいのよ、と思うよね。海外はどっちも上がっている、と。日本は生産性もひっくい、と。 物も安いけど給料安いから優秀な人材は入ってこないし出ていくし…

「知的機動力の本質 アメリカ海兵隊の組織論的研究」を読んで。読書感想文。

いい読書でした。著者の野中郁次郎さんは就職→結婚→UCバークレーに留学してMBA取得(この頃奥さんが働いて支える)→いろんな企業の経営など→日本軍研究・米軍研究→本書く→本書くみたいなすごい人。 郁次郎ね、Wikipedia見たら戦争中に疎開先で戦闘機の機銃掃…

司馬遼太郎の項羽と劉邦を読んで。読書感想文。

私、この6月に転職したんです。で、なんと転職先の会社にはいろいろなジャンルの本が並んだ本棚があって、しかも社内掲示板的なサイトにおすすめの図書紹介のコーナーがあるんです。 図書館大好き人間の私としてはもう、小躍りするほど嬉しい。 項羽と劉邦。…

「DMM.comを支えるデータ駆動戦略」を読んで。読書感想文。

夏は読書の季節よねー。ということで、自分の中でドリブン本ブームが来ております。とか言いつつ2冊しか読んでないけど。 ええと、DMM.comでございます。そりゃもういろんな事業をやってる会社の裏側のお話。というか、いろんな事業の裏側の思想や、いろん…

マーク・ジェフリーさんの「データ・ドリブン・マーケティング」を読んで。

もうね。表紙めくったとこでだいたいこの本の価値の3分の1くらいあることが書いてあるんですよ。 1.ブランド認知率2.試乗(お試し)3.解約(離反)率4.顧客満足度(CSAT:Customer Satisfaction)5.オファー応諾率6.利益7.正味現在価値(NPV:Ne…

山口周さんの「知的戦闘力を高める独学の技法」を読んで、読書感想文。

独学て、今後一生していくんだろなー、と思うじゃないすか。趣味にしても仕事にしても。んで、続けるのであればちょっとでも効率よくやりたいじゃないすか。となると、その道のプロに話を聞くか、本を読む。と。 ということで読んでみました。「独学をシステ…

出口治明さんの知的生産術を読んで。読書感想文。

読んで、というか、読み終えて「感想送ってね」的なことが書いてあったので送ったら、「1月から入院していて云々」という自動返信のメールが来ました。ニュースにもなってたようなことなんですね。知らなんだお恥ずかしい。とにかくご無事に退院されますよう…

三体III 死神永生を読んで。読書感想文。

三体ロスです。今。私。 昨日の帰りの電車で読み終えて、 今朝の電車で解説と訳者あとがき的なやつを読んで。 ああ、読み終わってしまった。と。 もっと読みたい。もっと読みたかった。 なんというか、知的さと人間臭さのバランスが絶妙でした。 最初からス…

小野和俊さんの「その仕事、全部やめてみよう」を読んでみた。読書感想文。

「クレディセゾンのCTOの」というよりも、私にとっては 「DataSpiderを作った人の」小野和俊さんの本です。 エンジニアがベンチャー創業して、 その後大手システム会社のCTOになる。 とか、なんだかもうまんがみたいなストーリーじゃないですか。 いるんです…

森博嗣さんの「Wシリーズ」を読み終わった話。魔法の色を知っているか?、風は青海を渡るのか?、デボラ、眠っているのか?、私たちは生きているのか?、青白く輝く月を見たか?、ペガサスの解は虚栄か?、血か、死か、無か?、天空の矢はどこへ?、人間のように泣いたのか?を順番に読みました。

一作目の「彼女は一人で歩くのか?」を読んだのは2018年のことだったようです。 森博嗣さんの、「彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?」を読んで。読書感想文 - うさみ本棚 そこから2年くらい経って、続きを読み始めたら一気読み…

「Microsoft 再始動する最強企業」を読んで。読書感想文

これ、すごくいい本だった。 Microsoftさんとのお付き合いは、 たぶんWindows95が世に出るよりもちょっと前、 Win3.1くらいのころなんじゃないかと思います。 それ以来ずーっと公私に渡りお付き合いが続いている。 Windowsはないとなにも始まらないし、 Offi…

林家木久扇さんのイライラしたら豆を買いなさいを読んで

サラッと読める感じの本を読みたくなって読んでみました。 木久扇師匠の著書です。笑点の黄色の。ラーメンの。 なんというか、いつもおどけて人を笑わせてる人の真面目な、というか普通な話を聞いた気分。飲み屋で話を聞くくらい気楽にサラッと読めます。 い…

「なめらかな世界と、その敵」を読んで。読書感想文

なめらかな世界と、その敵作者:伴名 練発売日: 2019/08/20メディア: Kindle版2019年のSFって、こうか!こうくるのか! というのが第一印象です。 京大SF研 出身で、 あとがきから見るにかなりのSF好きな著者さんが書いたSF短編集なんだけど、 萌えっとして表…

劉慈欣さんの 三体II 黒暗森林を読んで。読書感想文。

三体Ⅱ 黒暗森林(上)作者:劉 慈欣発売日: 2020/06/18メディア: Kindle版超おもしろかった。 スケールがでかいのと、構図がわかりやすいから、たまに幼稚に見えるような時もあるのです。 文章も時々なんだかちぐはぐなように感じる時もあるのよ。 そのあたり…

アマゾンの料理人を読んで。太田哲雄さんすごい。という読書感想文。

アマゾンの料理人 世界一の“美味しい”を探して僕が行き着いた場所作者:太田 哲雄発売日: 2018/01/18メディア: 単行本(ソフトカバー)太田哲雄さんという料理人がいて、今は長野でレストランをやってるそうです。 この方の自伝なんですが、日本出身で日本で…

エンダーのゲームを読んで。読書感想文。

エンダーのゲーム (ハヤカワ文庫 SF (746))作者:オースン・スコット・カード発売日: 1987/11/01メディア: 文庫名前はずーーーーっと前から知ってたんですよ。 いつかは読むだろうなーと思ってたんです。 んで、ちょっと前に読んだ三体の解説かなにかにこの本…

三体を読んで。読書感想文。

SF、なめてた。 SF、限界があると思ってた。 SF、大好きだけど、行き止まりがあると思ってた。 SFには限界なんてなかったぜ!それでは聞いてください次の曲!三体最高! と、熱いMCを繰り広げたくなってしまうほど良い小説でした。 三体。 レビューでは低評…

英国一家、インドで危機一髪。を読んで。

NHKでアニメ化もされた「英国一家日本を食べる」のマイケル・ブースさんですよ。 マイケルとリスンとアスガーとエミルの一家。フランスで料理修行して、日本に来て食文化に驚きまくって、で、次がインドです。 「中国でも良かったけど」と本人は言ってるけど…