読書感想文
なめらかな世界と、その敵作者:伴名 練発売日: 2019/08/20メディア: Kindle版2019年のSFって、こうか!こうくるのか! というのが第一印象です。 京大SF研 出身で、 あとがきから見るにかなりのSF好きな著者さんが書いたSF短編集なんだけど、 萌えっとして表…
エンダーのゲーム (ハヤカワ文庫 SF (746))作者:オースン・スコット・カード発売日: 1987/11/01メディア: 文庫名前はずーーーーっと前から知ってたんですよ。 いつかは読むだろうなーと思ってたんです。 んで、ちょっと前に読んだ三体の解説かなにかにこの本…
NHKでアニメ化もされた「英国一家日本を食べる」のマイケル・ブースさんですよ。 マイケルとリスンとアスガーとエミルの一家。フランスで料理修行して、日本に来て食文化に驚きまくって、で、次がインドです。 「中国でも良かったけど」と本人は言ってるけど…
西加奈子さんは、好奇心旺盛なこどものような奔放な語り手でありつつ、 熟練の作詞家のような言葉選びをする、 とても素晴らしい作家さんです。 というのが、読後の感想です。 ちなみにまだこの「あおい」一冊しか読んでいない。 あ、ちがう、この前に 「ダ…
言葉のプロ二人が「詩」というルールの元に行う天下一武道会決勝戦みたいな一冊。 いや、そんな殺伐としたものではなくて、 やわらかい文章と慈愛に満ちた詩集なんですけども。 どのあたりが天下一かというと、 言葉選びのセンスやその出てくる順番です。 高…
や、これはおもしろい、けど万人におすすめしない。 オートマトンや形式言語といった情報処理の基本になってるようなことを、 ストーリー仕立てでまとめてみた、みたいな、ユニークな本。 計算機の構造を「妖精や小人の遺跡とそのロジック」に落とし込んで、…
一気に読んじゃう系の本。 空想科学ミステリーって感じ。 ネタバレになるので細かいことは書かんけども。 登場人物の魅力というよりも、 心情とか、「誰が何に執着するか」とか「業」みたいなものが 流れ続ける低音のようにテーマになってるんだよね。 これ…
とてもいい感じの少年サッカーコーチが、 こどもたちにサッカーを教えるってこういうことだと思うんだよね、 こどもたちの将来を考えると。 ということを丁寧に教えてくれる本です。 この著者さん、ものすごくイイ。 これはね、子育てというか人を育てること…
「TED TALKS」というタイトルですが、 「TEDに学ぶ、本当に伝わるプレゼンテーションメソッド」 ってのが本来のタイトルな気がする本です。 本の主題がそこにあるので。 人前で登壇したりする人は一通り読んでもいいかも。 「これが正解」というわけではない…
運よりも実力よりも「勘違いさせる力」が大事で、 周りに勘違いさせれば実力は後からついてくるし、 運の発動にも周りの勘違いがあるかどうかで変わるよね。 という話が書いてあります。 認知バイアス。 ハロー効果。 を、最大限活かして幸せに暮らそうぜ。 …
俳句は深い。海のように深い。 短歌は広い。宇宙のように広い。 わかるかな、わっかんねぇだろうなぁ。 俳句には、ルールがあって、それが奥深さを感じさせ、また、可能性を感じさせる。 どんなに奥が深くても、地球の体積には限りがある。 ググったところ、…
時代劇。です。 江戸時代の同心の旦那さんとその奥さんのお話なんだけど、 大部分がほのぼの。 ごくたまに捕物帖的な展開。 水谷豊さん主演の「相棒」という長いことやってるドラマがあるけれども、 あれは時々シリーズ代わりのタイミングで相棒がかわったり…
英語。っていうか語学。 使わないと上手にならないんですよ。どうやら。 当たり前みたいな話だけど、言葉は使わないと上手にならない。 でも、使う言葉がありません!みたいな哲学的な問いに答えてくれる本。 ずるい英語っていうか、すてる英語なんですって…
あとがきだかにも書いてあるけど、不思議な世界観なんだよね。 日本っぽいんだけど、日本っぽくない舞台。 戦後っぽいんだけど、戦後っぽくない時代。 家族っぽいんだけど、家族っぽくない人々。 登場人物の心を緻密に緻密に描いていく、 という点に関しては…
なんだか不思議な読後感のある本でした。 正直シビれた。 最初に出てくる引用文がね 工場を取り壊しても、工場を作り出した理屈がそのまま残っているなら、その理屈が別の工場を作り出すだけだ(後略) 出典:ロバート・パーシグ(禅とオートバイ修理技術) …
うん。ちょっと前になんか流行ってたじゃないっすか。 最近になってやっと読んでみました。 分厚くて、しかも密度も高い本でした。 どんな本なのっていうかどんな組織なの!? 表紙めくってすぐの「人類のパラダイムと組織の発達段階」という、 日本語版の付…
このタイトルを見て「釣り?」と思う人は、読書家だと思う。 このタイトルを見て「なんだと!?」と思う人は、正しい英語学習者だと思う。 このタイトルを見て「へー」と思う人も、正しい英語学習者だと思う。 このタイトルを見て何も感じない人は、この本を…
肉、好き? おれ?好き。 この本、読んだ? 読んでない?読みなよー。 だって、大人の肉ドリルだよ。 一個一個のレシピが科学的でいいんだよ。 「ジューシーな唐揚げにするには、お酒と調味料をしっかり揉み込む」 というのを栗原はるみさんがレシピで言って…
いやいやいやいやこれは良い読書だったわー。 amazonのレビューで言うと星1つと2つが過半数ですし、 ぜんぜん人におすすめするつもりにならないけど、良い読書でした。 新興宗教の話、と一言で片付けるのは簡単だけど、 人間のいろんな側面をいろんな角度…
プラザ合意のプラザホテルで働いてた日本人がいるんですよ。 その人が書いた本。 ニューヨークの一等地にある国定歴史建造物にもなってるようなホテルです。 予想外のおもしろさの本でした。 著者のさんは94年から千人の従業員中たったひとりの日本人だった…
人に何かを伝えるというのは、本当に難しいもので、 また、人に何かを伝えて、その相手の行動を変えよう、なんていうのは、 本当に本当に難しいものですよね。 ストレートに言い過ぎたら角が立つ。 遠回しすぎると伝わらない。 長くなりすぎるとなにが言いた…
いいアルバムだけど、一番好きなアルバムではない、 みたいなことってあるじゃない? 超好きなアーティストだけど、新譜を聴いたらうーん、なんか物足りない、 と思うようなこと。 あるいは大好きな牛丼屋さんにいつもと違う時間に入ったら、 うーん、おいし…
100円のコーラを1000円で売る方法に続き、 まんがでビジネス書を読むやつ。 さらーっと読めます。 原書は読んでません。 仕事は楽しいかね? と言われると、そこそこ楽しいんじゃないかな。 時によって100楽しいのときもあれば5,000楽しいの時もあるかなー。…
この本の感想文を、なぜかとっくに書いたつもりになっていた。 実際は、書いてなかった。 なので改めて書きます。 一人称。 ぜんぶ一人称なんですよ。 主人公の思い込みがあったとしたら、 その思い込みをそのまま書いてある。 後の「忘れられた巨人」につな…
ぐわー 2連発でSFを読んでしまいました。 なんていうか、ラーメン2連発くらい個人的には罪悪感までいかない得も言われぬ行為なんですよ。 SF2連発読書。 っていうかね、SFっていう言葉で一括りにするのがそもそもアレだと思うんですよ。 ほら、「歴史もの…
先日次男が図書館で選んで読んだ「機関車・電車の歴史」の、今度は飛行機版。 写真ではなく、精密な絵でもなく、幼稚な絵本の絵でもなく。 この絵の力と文章がぐいっぐいっと少年心を押すのです。 まずは神話の時代というか、 「こうやったら飛べるんじゃね…
いやはや良い読書だった。 ビールは大麦から、 ワインはぶどうから、 蒸留酒は醸造酒から、 コーヒーはコーヒー豆から、 紅茶は茶の葉から、 コカコーラはコカとコーラから。 この6つが世界を変えた、というか、 この6つのどれかがなかったら、 世界がまっ…
あ、先に言っとくけど、鉄ちゃんなわけじゃないんです。 私の父は18歳で工業高校を卒業してすぐに街の車検屋さんで働き始めて、 55くらいで一度会社がなくなるも同業種の別会社に転職して働いて、 気づけば今年で65歳。 過去の趣味を覚えてる範囲で思い出…
またまたイイ本を読んでしまった。 「なんで誰も教えてくれへんかったんや!」という本。 みんなにもおすすめしたい本。 ついこの前、立て続けに文章力に関する本を2冊読んで、 その後にこの本を読んだことに運命を感じる。 前のは文章の書き方の本だったけ…
文章、書いてますか? 私は仕事に趣味にブログに、ちょいちょい書いています。 手書きはほとんどしないから書くというか打つなのかもしれないけど。 さておき、文章の話。 そもそも文章ってなによ?という人は 文章(ブンショウ)とは - コトバンク あたりを見…