先日、とある新社会人に本を読まないなら読んだほうがいいよー、
ためになるよー。
みたいな話をしたところ
「価値観の変わる本を教えてください」という質問をもらいました。
価値観の変わる本と、価値観を変えた本
「価値観の変わる本」という質問は難しいので、
答えられませんでした。
食べ物や薬と同じで、好みや欠けている栄養素がわからないと答えられないので。
少なくとも、どのくらい読書経験があるのか、とか、
どんな本を読んでるのか、とか、
何を人生の軸にしてるのか、とか、
人生が上り調子か下降気味か、とか、
趣味がなんなのかとか仕事はなんなのかとか休日なにしてるのかとか日に何時間自由時間があるのかとか、
そういうことを聞かないと答えられないよ―。
と思ったんです。
でも、
「私の価値観を変えた本」なら伝えられるなー、と思って、
後で、リストを作って送りました。
私を変えた本
■1.冒険者たち ガンバと15ひきの仲間:斎藤 惇夫
学校4年生の時に読んだ児童書、読書のきっかけになった本。
ネズミがイタチと戦う話。勇気、協力、別れ。
■2.青春を山に賭けて:植村 直己
一人で世界最高峰を登り倒した人の自伝。
行動力とか、成し遂げることを教えてくれる本。
■3.月は無慈悲な夜の女王:ロバート・A. ハインライン
SFです。人工知能と人間が助け合う話。
とにかくおもろいのと、人工知能を1960年代にイメージしてたハインラインすごい。
■4.ダライ・ラマ自伝:ダライ・ラマ14世
迫害され続けているチベット仏教の偉い人の本。
生きる理由、笑顔、ユーモアって何か。
■5.幸福論:アラン
哲学です。幸せだから笑うのか、
笑うから幸せなのか、みたいな話。
■6.マネー・ボール〔完全版〕:マイケル・ルイス
野球の世界に統計を持ち込んだ人の話。
論理的にデータを見るとはどういうことかが分かる小説。
■7.コンテナ物語:マルク・レビンソン
「船に乗せるコンテナ」の発明で世界がどれだけ変わったか。
一つの発明で世界が変わることを教えてくれる本。
■8.ウェブはバカと暇人のもの:中川淳一郎
自分以外の人は、自分に無い価値観を持っている。
という当たり前のことに改めて気づけた本。
■9.上司に「仕事させる」技術:大久保 幸夫
上司との向き合い方は、上下関係はありつつ、
それぞれ役割を持つチームだよね。と言うことを教えてくれた本。
■10.進化とは何か:ドーキンス博士の特別講義:リチャードドーキンス,吉成真由美
強いから生き残ったんじゃなくて、生き残ったから生き残った。
人も企業も強いものと生き残るものは違う。という、真理を教えてくれた本。
■11.聖の青春:大崎 善生
若くして病気で無くなった天才棋士の実話。
勝つことへの執着、無邪気であることの強さが伝わってくる本。
■12.ピクサー流 創造するちから:エド・キャットムル
すごいものを作るチームが何をしているのか、
それを作った人が何を考えて何をしたのか、を学んだ本。
正直、どうしても印象が強いから最近読んだ本が多くなっちゃった。
でもまあいいんじゃないかしら。
意外とビジネス書的なものが少ないのは、
栄養として読んでいて「軸の強化」を目的にしてるからかもしれないな。
価値観というか、「軸」が変わったような本と、
「軸を強化した本って違うんだね。」
他にもあれもこれも入れたい!
というのが多数あるのだけども。
でも、キリがなくなりそうなので、とりあえずこのへんで。