私、サスペンスとかミステリーとか刑事物とかを読まないようにしてるんですよ。
もともとは好きなんですが、
なんというか、ハマるのが怖い。
ハマる小説=おいしいデザートくらいの気持ち。
常習性があって、途中で止められなくて、おなかいっぱいにならなければずっと摂取し続けてしまう。
それはまるで午後4時くらいの「あぶない刑事」再放送のように、
確実に時間を奪うんです。
残酷かつクールかつハードボイルドに。
んで、だ、
人からおすすめされたら読むんですよー今年はーもう。
おすすめされたから読んだんですよ。
楽しかった。
どんな本すか?
人が死ぬの!
で、女刑事が出て来るの!
あと、ヤクザが出て来るの!
こわーい!!
で、
・再重要人物の過去エピソード
・最重要人物の最近
・女刑事目線のエピソード
・ヤクザのエピソード
といったエピソードがくるくる出て来て、だんだん接近する。
章ごとに主人公が入れ替わるような描き方で一個のストーリーになってる組み立て。
AさんBさんCさんそれぞれの視点から描かれて、
だんだん全貌が見えてくるような書き方。
こういうのもスイッチバック方式って言うの?
まあそんでだんだん謎が解き明かされていくんだけど、
描き方が細かくていいんです。
登場人物の心の動きとか。
斬り殺された現場の細かい描写が数ページに渡って細かく書いてあったり。
これは好きな人はシリーズ通して読むだろうなー
と思った。
ストーリーの軸がよくできていて、
枝葉の部分もうまい。
なるほどそりゃー映画化するわー、
というお話でした
こんな人に読んで欲しい本でした
・泥臭い感じの刑事ものが好き
・頭よさげなのに泥臭くがんばる話が好き
・殺人事件の刑事モノというだけでときめく