うさみ本棚

うさみの本棚です。おすすめされた本を読みますので、おすすめ教えてください!

伊集院光さんの「のはなしに」を読んで電車でにやにやしたアラフォー男性こと私。

のはなし
のはなしに

確か火曜日の夜21時頃、帰りの中央線でこの本を読んでいて、
ものすごくニヤニヤしていた私です。
と、申しますのも、この伊集院光さんの本が面白すぎたんです。


滑稽な過去を、簡潔な文体で伝える。
まるでアーネスト・ヘミングウェイが兵士を描くような率直さで
喫茶店でおっさん二人がオムライスを食べる時の
ケチャップで描く文字」の話を書いているんです。


笑いだけでなく、
時々ちょっと自分の子ども時代と照らし合わせて、
ちょっとじわっと来るような話も書いている。
素晴らしい。後世に残すべき本だと思う。

どんな本なの?

タレントの伊集院光さんのエッセイです。
「テレビの伊集院とラジオの伊集院は違って、
 さらに本の伊集院が第三の伊集院」
みたいなことをご本人も書いてますが、まさにその通り。


私が好きなエッセイ著者といえば
椎名誠さん、原田宗典さんあたりがふわーっと思い出されるんですが、
その二人は男らしいんです。
そっち方面じゃなくて、もっと身近な、あるある的な話。


エピソード自体のおもしろさと、
芸人的なだんだん盛り上げるトークのような文章に、
気付けば笑ってしまいます。


テレビでクイズに答えてるあの人ってこんな文章も書くのね、
と驚くことうけあいです。
この「のはなしに」は第二集なので、
「のはなし」を読んでない人はそちらから読むと良いと思います。

こんな人におすすめしたい本ですよ

・最近笑ってない
・最近豆知識が増えない
・笑い続けないと体内に仕掛けられた爆弾が爆発する
・年寄りの財布から小銭をくすねた過去がある
・オムライスになんて言葉を書いたら面白いか考えた過去がある


私は幸せになるために生きているんですが、
幸せにもいろいろな種類があります。
身近なところだと、おいしいものを食べたり、大いに笑ったりするのは
幸せなことです。


人を笑わせている人は本当に偉いと思う。
私を笑わせたこの本も本当に偉いと思う。