うさみ本棚

うさみの本棚です。おすすめされた本を読みますので、おすすめ教えてください!

庭山一郎先生の「究極のBtoBマーケティング ABM」を読んで。読書感想文。

究極のBtoBマーケティング ABM(アカウントベースドマーケティング)
amazonのレビューを見ると、評価が割れに割れている本。
悪い方を見ると「具体的なことが書いてない!!アメリカバンザイはわかったから!!」
いい方を見ると「ABMだけでなくその前提のことも書いてあって素晴らしい!!」
ああ、どっちも当たってるといえば当たってるのかも。


何が起きているか、なんとなくわかります。
この本は、レシピ本というよりは料理手法の紹介本なんです。
レシピ本だと思って手に取るとがっかりするのかも。


料理手法の紹介本って、料理を作ったことがある人なら
「ああ!そういうことかァあああ!!」
ってなるんだけど、料理を作ったことがない人からすると
「え?ちょっとまって何?なにをどうやってどのくらいああもうわかんないよー!!」
ってなっちゃうんですよ。


しかもこの料理というのが、
「今までは分厚い鉄板で焼くかオーブンでじっくり火を通すステーキが最高だと思ってたでしょ?
 それもいいけどマリネしてから真空調理で60℃キープをしばらくして、
 最後に軽く焼き目付けるくらいの作ってみてよ!器具もいいのが売ってるよ^_^」
というなんだか小難しく見えるものなんです。


マリネ?真空調理?焼き目?
なんじゃそりゃ。という人もいるかもしれませんが、
知ってる人からすると、
オリーブオイルと塩まぶしてジップロックに入れて空気抜いて60℃のお湯にANOVAといっしょに入れればいいのね。
ってなる話なんですよ。
どうでもいいけどANOVAほしい。

どんな本なの?

この本は、ABM(アカウントベースドマーケティング)というマーケティング手法に関する本です。
小難しそうに聞こえますが、
・元々デキる営業の人がやっていた目線で
マーケティングの最新技術を使いつつ
・イケてるBtoBの集客をしようぜ
みたいな話です。


マーケティングって今までどうしても
「デカい網を海に投げて
 取れた魚を全部いけすに入れて、
 食べごろの魚を見極めて料理人に渡す」
みたいな立て付けだったんですよ。
だから料理人が「えー、欲しいのはこのおさかなじゃないよう」と思うことも多かった。


それに対してABMは
「料理人と最初に話をして、
 いけすに入れたい魚を見極める。
 そんでその魚に合わせた道具を用意して超難しい漁獲を達成。
 その後いけすに入れて
 その魚の食べごろに料理人に渡す」
みたいな話。


最初から「料理人=営業」が
「 おいしく料理できる魚=イケてる企業」をとらえる算段をしてから、
魚を捕まえてくるわけです。
なので、
「ウヌが獲ってきたこの魚を見ろ!
 我が包丁が汚れるわ!
 ええい!下がれ!なぁにぃ?口答えをするだとぅ!ビシィっ!ビシィっ!」
みたいなことが起きにくくなるんです。


この例え逆にわかりにくい?
マーケから営業に渡して喜んでもらえる率があがるのが
ABMだよ!ってことだよ。
(長々説明したのに2行に要約した…)

どんな人に読んで欲しい本でした?

・MAツールとか使ってるマーケターさん
・営業と今より仲良くなりたいマーケターさん
・営業とマーケは仲良くすればいいのに、んもう!って思う人
・インサイドセールス部隊の人
・マーケから来る案件がイケてないと思う営業さん
・庭山先生のファンの人
・MAツールのファンの人
・Pardotのファンの人


あと、これを書いてる庭山先生は
群馬某所の森林再生もやってらっしゃるので、
森の再生に興味がある人や、
きれいな森の写真に癒やされたい人は
シンフォニーの森 | シンフォニーマーケティング
をぜひご覧ください。
超行ってみたくなるから。