や、これはおもしろい、けど万人におすすめしない。
オートマトンや形式言語といった情報処理の基本になってるようなことを、
ストーリー仕立てでまとめてみた、みたいな、ユニークな本。
計算機の構造を「妖精や小人の遺跡とそのロジック」に落とし込んで、
魔術師の弟子がそのロジックを理解していく、
という展開をする。
魔術師の弟子は未熟だけれど、
ピンチに陥ったり徐々に成長したりしながら、
物語を先へ先へと進めていく。
と、ロジックに対する理解もだんだんできていく。
こんな本でした。
○と●の2種類の扉がある遺跡。
その遺跡から抜け出すにはその遺跡の法則を見抜いて、
順番に扉を開かないと出られない。
間違えた扉を開くと元に戻ってこれないこともあるし、
命を失うこともある。
そんな遺跡でも、
図に書いて理解すると
法則に基づいていることが見えてくる。
その法則を使ってひとつひとつの遺跡をクリアしていく。
遺跡をクリアする理由はそれぞれで、
師匠からの指示や、
人助けのため。
一つずつ遺跡を理解してクリアするごとに、
主人公が成長していく。