サラッと読める感じの本を読みたくなって読んでみました。
木久扇師匠の著書です。
笑点の黄色の。
ラーメンの。
なんというか、いつもおどけて人を笑わせてる人の真面目な、というか普通な話を聞いた気分。
飲み屋で話を聞くくらい気楽にサラッと読めます。
いや、2021年2月現在、飲み屋で気楽になんてしちゃいけないのだろうけど、
それはさておき。
プロかそうじゃないかの違いって、好きなテーマのひとつなんですけど、
私は「再現性があるかどうか」は、プロとそれ以外の区別をする上で大事な要素だと思ってます。
料理人で言えば、今日も昨日と同じ料理を作れること。
システム屋さんで言えば、前回と同じ見積もりで前回と同じ規模のものを作れること。
電車を日々同じ時間に同じ駅に到着させることができること。
んで、木久扇師匠。
毎度お馴染みの笑いをお届けしてくれるじゃないですか。
あれを50年ずーっとやってるって、超絶ものすごい話じゃないかって思うんです。
ローリングストーンズに近いくらいの積み重ねがあるのに、軽い。
なんでかわかんないけど「こういう人なんだ」と思ってたけどこの本を読んで、
30代から80いくつまでやってるの、ものすごい。
で、本の内容は真面目な一面を感じるもので、
時に合理的に、時に昭和のお父さん的にいろいろなことを教えてくれる。
共感するものもそでないものもあるけど、年長の友人が少ない人は、読んだら面白いんじゃないかしら。