うさみ本棚

うさみの本棚です。おすすめされた本を読みますので、おすすめ教えてください!

田中泰延さんの「読みたいことを、書けばいい。」を読んで。

読みたいことを、書けばいい。

「自分が読みたいことを書けば、自分が楽しい。」
という言葉がですねー。
突き刺さりますよねー。
幸せってなんだっけ、ですよ。


売れる文章でもなく、人を変える文章でもなく、伝わる文章でもなく、
目指すべきは「自分が読みたいことを書いているか」という視点ですよ。と。
その結果、共感したり影響を受けたりした人が買うし変わるんだよね。


わかるー。


前々から「面白い本」「人を変えちゃうような本」を書いた人って、
「面白い人」だろうし、「人を変えちゃうような人」なんだろうなー、と思っている。
面白い人は即興でも面白いし、練りに練った本もおもしろいよねそりゃ。


その前提がある上で、もし人にも読まれる文章にしたいなら、なにが必要か、というところも教えてくれます。


下調べがしっかりしてあることが、
大事なこととして紹介されています。
図書館の活用方法の話も紹介されていて、
これはぜひやってみたいと思った。
そうそう、幸い国立国会図書館に近い職場に転職したし、行って興味があることを調べてみようかしら。


自分が聴きたい音楽が世の中に無いから音楽を作ってる、みたいなことを言ってたミュージシャンがいたと思うんだけど、誰だったかしら。


**どんな本ですか?
元CMプランナーで色々なところに文章を書いていた著者が、
とある編集者から「世の中に正直な書き手が増えること。を実現したい。」と言われて書いた本です。


「正直な書き手」ってなんだ?と思った。


本当に思っていないことを書くとか、
借りてきた言葉を使わないとか、
対象に愛がないのに紹介するとか。
そんなのが正直じゃない書き手だそうです。


おお、これはイイ話。


私最近コミュニティとかコミュニティマーケティングに関わってるんですが、
そこでまず大事なことって、コミュニティ参加者が対象に抱いている愛だと思うんです。


わたくしごとで言うと、
Pardotが好きで、
DataSpiderってツールが好きで、
どうやら商売に使うか使わないかを問わず人と人とのつながりすなわちコミュニティが好きなんだな。


ツールに関しては世の中なんでみんな使ってないの?使った方が幸せじゃん、とか、
何か困ったら人に聞けるような世の中って最高じゃん、なんでみんなそっち目指して行かないの?
Too shy shy boyかよ、と思っている。


何かを愛している人って、基本おもろいのよ。
で、その愛が溢れた本や文章ってこれまた面白い。
あ、愛か執着かもね。


前に読んだ野中郁次郎さんの米軍海兵隊の研究本とか、
超面白かったもんね。
あと稲田俊輔さんの外食系の本とか。
サイゼリヤの話でいつまでも語れる人が濃縮して書いた文章だもの。おもしろい。

 

愛しているからこそ人より深く調べるし、
人より詳しくなる。
ポケモン好きな人からポケモンの話を聞くのは楽しい。
阪神タイガースが本当に好きな人からタイガースの話を聞くのは本当に楽しい(これは私がどこか特定の野球チームの応援をしてないからだろうけど。)


まあ、愛の強さも相対的なものだよなー、とも思う。
でも、より愛が強い人のほうが面白い文章を書けるかというと、
そうは限らないんだけども。


私自身としては、
愛する対象のことを自分の好きなようにこの先も書こうと思っているし、
愛する対象のモノヒトコトを世に広めていきたいと思っているし、
家庭料理人として、自分が食べたい料理をこれからも作っていきたいと思う。


そうそう、食べたいものを作ればいいのよねきっと。
自分が食いたくもない料理なんて作りたくないぜ。
自分や家族に作るにしても、他人に作って商売するにしても。


**どんな人に読んでほしい本ですか?
・自分が好きなものの話を文章にしたい人
・「なんであの人の文章はおもしろいのだろう」と思ったことがある人
・「ひろのぶと株式会社」から書籍デビューしたいぜ!という人
・なんで自分の文章がつまらないかわからない人