元400mハードル選手の為末大さんの著書です
何冊か出しているうちの一冊で「熟達」にフォーカスしたもの
熟達の段階を遊型観心空の5カテゴリーに分けてお話しされてます ものごとの習熟の話だと「守破離」を思い出すけど、そっちは段階的に進むのに対して、熟達論的な遊型観心空では進んだり戻ったりする。
しかも「空」はいわゆるゾーンに入ることで再現性が低い
ただ楽しい段階の「遊」で楽しんで動機を得て、必要以上の大きな動きをする
拡散・発散したものにシンプルな「型」によりかたちを与える
「観」の段階では型によって部分部分に分けて見えるレベルになっているから、部分部分の改善を始める(「遊」で大きな動きをしていたことはここでも意味を持つ)
部分の中でも「ここが中心」というところに気づいてそこを突き詰める「心」
最後に意識の範囲を飛び出して、熟達した自分の意識からも離れて体が覚えたことあるいはそれ以上のパフォーマンスを発揮する「空」
なるほど、と思った
遊で動機が作られ、ハードウェアとしての自分の体のできるできないがわかる
型でアプリケーションが荒く作られる
観でOS・アプリケーションあるいはOSとアプリケーションのインターフェイス、さらにその下部組織が細部に渡って経験則からくる教えを元に改善される
心でボトルネックにフォーカスした改善がされる
スラムダンクで言うと、ハルコさん好きでスタートして褒められ成長する遊
ゴリや流川に鍛えてもらって育つ型
体育館の端っこでダムダムダムダムしまくったり反復練習する観
庶民のシュートを鍛えまくる心
最後に「左手は添えるだけ」の空
とかね
遊、型、観あたりはふつうに練習していて出てくることなんだろうなー
昔ギターをたくさん弾いていた頃を思うと、最初はてきとうにジャカジャカの遊
譜面を見たり耳コピしまくって身につける型
うまく弾きたいフレーズやちょっと難しいことにも挑戦してフォーカスを絞っていく心
ライブ中にまるで自分が弾いているんじゃないみたいに手が動く空
でもその後違うメンバーとセッションしてまた遊、とか
ああああ、考えてみれば当てはまるのかも
っていうかこれを書いてる人が元アスリートなのすごい
超論理的
走ったりハードルを乗り越えたりしてから、こういうことを考えてたんだろうね
ブレスト→KJ法→本質的課題抽出→解決方法の仮説立て→PDCA
みたいな仕事の発想法にも似たような話
おもしろいよね
**どんな本ですか?
元オリンピック選手でもある著者が、ものごとに習熟していくとはなにかを突き詰めた一冊
アスリートや研究者に話を聞きまくって、そこからまとめ上げたものらしい、
なにかに取り組んでいて熟達したいと言う人は一度読んでみてもいいのかも
あ、ちなみに短距離でも中距離でも長距離でも、何かしら走る競技をやっている人には読んでほしい一冊かも
「走るのは結局片足立ちの連続」とか
骨盤を水平にする話とか、学び多いです。
**こんな人におすすめしたい本でした
・本気の陸上選手の話をきいてみたい人
・何かを極めようとしていてヒントが欲しい人
・現役アスリートだけど伸び悩みを感じている人
・真剣に取り組んでいる趣味があって、どう次の手を打って成長するかを考えている人
・人が成長するとはどう言うことか学びたい
