こないだの週間少年ジャンプ読んだ?
こち亀は?読んでない?
両さんが港でバイトしてて、コンテナを安く仕入れて、コンテナハウスを作って格安で売り出す話。
これを読んだらもう「コンテナ物語」を思い出しちゃって。
- 作者: マルク・レビンソン,村井章子
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2007/01/18
- メディア: 単行本
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箱
「1950年代の発明で、それからの世界を変えたもの。
それは、船舶用コンテナという箱。」
という本。
タンカーに乗るあの細長いコンテナ。
港にいっぱいあるあのコンテナ。
トレーラーで運ばれるあの箱。
昔々は、あのドでかいコンテナは無くて、
船の積荷は港の荒くれ野郎共がいっこいっこ運んで乗せてたわけ。
積み下ろしに超長時間かかるし、イケてなかった。
でも、コンテナにあらかじめ詰めといて、
クレーンでがしょがしょ積めばすごいスピードで積めるじゃーん。
という発想を元に世界が変わった。
っていう話。
この本のおもしろいポイント。
つまんなさそうだけどおもしろかった。
下調べががっつりされていて、
かつ「マルコム・マクリーンがトラック一台から流通業界を変えた!
風雲児の出自からその最後までを追う。」
みたいなストーリーが感じられる内容もよかった。
コンテナ輸送が輸送費をグイグイ下げて、
一部の人や地域はその被害をもろに受けて仕事が無くなった。
流通が、製造業が、世界が変わった、
本当に「期を画する」と言う意味で画期的な発明。
スケールの大きさもすごい。
年々大きな船ができて輸送量も増えて、
クレーンも進歩して積み下ろしも早くなって。
ぐんぐん大量の荷物をすばやく目的地に届けられるようになる。
この進歩が無ければ世界の人口も今と違う。
物質世界の大変化
はやく届くということは、食べ物で言えば腐らずに届けられる範囲が広がるということ。
燃料も人件費も減るから、流通コストもその前後でガラっと変わる。
物質世界が時間的に近くなった。
マドンナがマテリアルガールを歌う20~30年も前の話。
インターネットも世界を変えたかもしれないけど、
現実世界がガラッと変わるインパクトはこっちのほうが上。
箱が、コンテナが現実世界を変えたんだねー。
というのが超おもしろい。
だって箱だよ?
「でかいハコに物を詰めると、はこびやすいよね~」
という大発明。
バカみたいなのに。かわっちゃってんの。世界。