うさみ本棚

うさみの本棚です。おすすめされた本を読みますので、おすすめ教えてください!

MaaS モビリティ革命の先にある全産業のゲームチェンジを読んで。読書感想文。

MaaS モビリティ革命の先にある全産業のゲームチェンジ

えっとね、ついこないだまであれ乗ってたじゃないですか、
あの、早く移動するといえば、馬。
ほんのちょっと前まで。我々人類は馬に乗ってたわけじゃないですか。


いまも乗ってる人はいるけれども。
そのあとあの自動車ってやつが出てきて、
われわれの暮らしは大きく変わりました。
トラックやらバスやら電車やらで人の動きも物流も変わった。


んで、最近になると車は車のままなんだけど、
燃料が電気とか水素とかガソリン以外の車が出てきたり、
自動ブレーキとか走行アシストやら自動運転やら。
地図のデータ化とかAI技術の向上によるなんとやら、とか。


世の中全体の変化に合わせていろいろなことが変わり始めております。


んで、「交通」とか「移動」みたいなものが、
まるっと置き換わりつつあるよね、
どう変わるか知ってる?
というのがこの本です。


未来、楽しい。


著者の方が
「ここ、ポイントです」と言ってるのが、
それぞれ個別のサービスじゃなくて、
全体を統合して置き換わるのがMaaSだよ、という話。


たとえば、タクシーの代わりにUberを使うなんて、
「パンが無いならケーキを食べれば」レベルの話ではなくて、
「東京都日野市の自宅から京都の二条城まで移動して、その後レンタル自転車で市内一周を一括で注文」できたらいいよねー、
しかもスマホひとつで注文して、それがそのままチケットとして使える、みたいな話。


それはもう夢のフルコースっていうか、
以前BILINGUALNEWS | バイリンガルニュースで話が出ていた
バーガーキングのバーガーにマックのポテトのセット食べたいよね-」
くらいの素晴らしさ。
これで飲み物がインドの青鬼とかで、
食べ物はできたてアツアツで飲み物はひえひえキンキンですよ。
おなかすいた。


タクシーとかUBERとか→JR中央線特急→新幹線→レンタル自転車→乗り捨てて嵐山本線UBER→…
みたいなさー。
しかもカレンダーとか地図とかのアプリも連動する?する?
しちゃうよねー。


決済もなんかいい具合にまとめて見える化されて、
旅行で使ったすべての費用がバッと見えるようになったりね。


あ、富豪は別ね。
自家用ジェットと運転手付きの車でどこまでも行ってください。


もうね、人類アホになってしまうと思う。
今以上これ以上。


あと、今でもこんなに写真や動画を撮ってるんだから、
そういうこともこの先変わるんだろうね。
5Gになったらもう。

どんな本でしたか?

まあ上に書いたそんなようなやつがMaaSです。
んで、この本には
・MaaSって何?
・MaaS誕生
・日本とMaaS
・世界のMaaS事例
・誰がMaaS世界一?
・MaaSと他の産業
・MaaSカオスマップ
みたいなものごとが書かれております。

こんな人におすすめしたい本でした

・ちょっと具体的かつ生きてるうちくらいに実現される未来を知りたい
・いっこいっこ乗り物予約するのとかもうめんどくさい
・将来、趣味が運転の人だけが運転すればいいと思う
・MaaSに関わりそうななんかしらの仕事をしている
・名字が車

家で「肉食」を極める!肉バカ秘蔵レシピ 大人の肉ドリルを読んで。読書感想文。

肉、好き?
おれ?好き。
この本、読んだ?
読んでない?読みなよー。


だって、大人の肉ドリルだよ。


一個一個のレシピが科学的でいいんだよ。
「ジューシーな唐揚げにするには、お酒と調味料をしっかり揉み込む」
というのを栗原はるみさんがレシピで言ってましたが、
あっちが経験ならこっちは科学&経験で証明しきっている。


ローストビーフの作り方一つとっても
「焼き15分+寝かせ15分の2セットが基本で重量により変えていく」
みたいなことをやっている。
王道かつ理論的。


真空低温調理の話は出てこないのだけど、
なんというか、従来の方法の集大成って感じ。
おいしいものを作る方法をとにかくつきつめているし、
「あ、それムリ」っていうような突飛なことをしていない。

どんな本?

ハンバーグ、しゅうまい、ステーキ、ローストビーフ、豚の角煮みたいなおなじみのメニューから、
パテ・ド・カンパーニュ、レバーペースト、砂肝のコンフィみたいなちょっとビストロみたいな料理まで網羅した料理本


見開き2ページで写真、材料、作り方とそのポイントが乗ってて、
次の2ページはその解説。みたいな本。
ハンバーグを数回作ったことがある人なら、
一度この本のハンバーグのとこだけ読んでもいいのではないかと思う。
そんな本。

こんな人におすすめしたい本でした

・肉好き
・料理好き
・肉料理好き
・肉々しい肉料理好き
・肉々しい肉料理のレシピ好き
・おいしいものを安く食べたい
・おいしいいものを安く食べるためなら自炊もいとわない
・誰かの胃袋をつかみたいと思っている


読書音楽料理と英語、時々キャンプ。
というのが、2019年バージョンの私の趣味です。
で、ここにはあまり感想文を書かないものの、レシピ本も大好きでちょこちょこ読んでます。
いいレシピ本をご存知の方は、ぜひお伝えくださいね。

教団Xを読んで。読書感想文。

教団X (集英社文庫)
いやいやいやいやこれは良い読書だったわー。
amazonのレビューで言うと星1つと2つが過半数ですし、
ぜんぜん人におすすめするつもりにならないけど、良い読書でした。


新興宗教の話、と一言で片付けるのは簡単だけど、
人間のいろんな側面をいろんな角度で捉えたらこうなった、という本。
エロいのも悪いのもいいのもほのぼのするのも人間。
ミクロで見るとどうなるか、マクロで見たらどうなるか、
という曼荼羅みたいな話でもある。


エロシーンはやりすぎくらいやりすぎ。
しょうがないよね宗教の話だもん。
レビューで「これはやりすぎ」みたいなこと書いてる人もいるんだけど、
いやそれはもっといろんな本を読んだほうが良いのでは?とも思う。

どんな本なの?

物語は地味な青年が元恋人を探すところから始まって、
気づいたら宗教の外から中に入ってたり
いろいろな人と出会ったり、新しい宗教に潜入したり。
その過程でいろいろカラフルな出来事に見舞われていく。


いろんな事件があって、
状況が徐々に変わっていく。


んで、最初に入る宗教っぽいやつの教祖がイカしてるんです。
たぶんこれ著者が言いたいこととか言わせまくってるんじゃないかなー、
と思うんだけど、この人だけが唯一の救いみたいなストーリーなんす。
他の人はたいていなにかの問題を抱えてて、苦しみからの救済が必要な状況にある。


んで、次に入る宗教っぽいやつの教祖がその対局に描かれてて、
こっちもこっちで著者が言いたいこと言わせまくったんだろうなー、
というキャラクターで強烈。


欲望から細胞まで描ききった小説。
とか言うと、読みたくなるかもしれないけど、
人によっては読みたくない話だと思うので、
おすすめしません!

こんな人におすすめしたい本でした

・本の好き嫌いがない
・人間とは、意識とは、みたいな話が好き
・実はどっぷり新興宗教にハマっていて、末路が知りたい


この本は元々読みたくて、
めずらしく人に借りて読んだのだけど、
いや、よくぞ貸してくれました。と思っている。


「そこまでやるか感」で言うと、
中島らもさんのガダラの豚くらいそこまでやるか感あったなー。
usaminohondana.hatenablog.jp

THE MODELを読んで。読書感想文。

THE MODEL(MarkeZine BOOKS) マーケティング・インサイドセールス・営業・カスタマーサクセスの共業プロセス
BtoB営業実践録、です。
あるいは兵法書とか、
兵法家の伝記と言ってもいいかもしんないね。


太古の昔、BtoBビジネス民族は
狩猟民族として獲物を探し狩りを続ける日々だった。
不安定な暮らし、自らを傷つけることもあるような不安定な道具。
そして大草原を歩き続ける日々。


気候が温暖なころはそれでも良かった。
歩いていれば獲物にめぐりあえたし、
狩りの邪魔をする相手もいなかった。
平和な時代だった。


そこから数万年(嘘)、
人々は新たな獲物を探しつつ、
生け捕りにした獲物を家畜として育て、
富を得る方法を発見した。


大昔とは違い、
「捕まえやすい野生動物を追うべき順番が見える魔法のメガネ」
「一度逃した野生動物の居場所を知る地図」
「家畜の健康状況を見るためのチームと観察道具」
「屠殺した家畜を骨まで無駄にしない方法」
「長い冬が訪れ(Winter is coming!)たとしても生き抜く方法」
「柵の外へ出てしまった家畜を連れ戻す技」
といったものを身につけたのだ。


ただ、他所の部族も同じような装備を持っており、
暮らしは豊かになったが、
より複雑さを増して行ったのだったつづく。


いや、なんの話ですか。
例えにしては長すぎる。
あの、これ、例えですからね?
実際読んで「家畜出てこないじゃん!」とか怒らないでね。

んで、どんな本?

著者の福田さんがBtoB営業の組織を作り、
その運用をしていく中で一つの正解にたどり着いていく歴史と、
その戦い方を一冊にまとめた本です。


集客、見込み育成、営業、商談、契約のそれぞれと、
見込み育成から商談の中で離れていった顧客をどうやって追うか、
みたいな話が、
順を追って説明されてて、ムッハー!ってなる本なんですよ。


興味ある人にはむちゃくちゃおもしろく、
興味ない人には???な内容だと思いますけど、
「たくさんいる/ある集団を、絞り込んでいく」
みたいな話はなんかいろんなことと共通してるんじゃないかって、
気もしないでもないような気がしないでもないような気がします。


営業さんとか集客担当さんみたいな人は一度読んで見ると良いのではないかと思います。
もちろんBtoBビジネスじゃないところでも使える話もあって、
個人事業主さんとかも今の世の中集客/営業やら顧客管理でデータ使ってると思うので、一読するとおもしろいかと思います。


昨日テレビ見てたらNHKの何かの番組で
「間借りカレー」の話がやってたんですね。
あの、既存店舗を昼間だけとか一日だけとか借りて
カレー屋さんとして営業するやつ。


その中で所ジョージさんが
「これができるのって今の世の中だからだよね。
 昔だったら一日だけ間借りして行列ができるとかないもの。
 情報の力だよね。」
みたいな話をしてて、
ああ、ほんとにそうだよなー、と思ったんですよ。


情報社会の営業は、
狩猟民族じゃないんです。
かつこれからAIやらIoTやら5G社会になるから、
まだまだこれから変わるんですよ。


そんな世の中だから、
集客とか営業もずんずんかわるんだなー、
って話です。

こんな人におすすめしたい本でした

・営業が必要になるBtoBビジネスにかかわる人
 (特に経営者さんとか集客・営業まわりの人とかは一通りおすすめ)
・BtoB以外でも集客して営業してーみたいなことをしている人
・経営者を目指す人
・営業の組織、これでいいのか?と思う人
・なんとなーく競合がうまいことやってる感を感じてる人



このブログにしては珍しく新しめの本を読みました。
もともとこの本スゴイという噂を聞いていたところに、
私の尊敬するある人が「バイブル的な価値があります。」とおっしゃっておられて、
そこまで言われたら、読むよね―。

物欲なき世界という本を読んで、読書感想文。

雑誌「CUT」や「エスクァイア日本語版」の編集をやってた人が、
雑誌やwebサイトの移り変わりを冷静に見つつ、
「世の中の物欲の移り変わり」に気づき、
いろいろな資料やインタビューを元にまとめ上げた本です。


なんていう文章を名編集者さんに見せたら
きっと「一文が長すぎて読みにくい」とか言われるんじゃなかろうか。
でも、そんな本なんですこれ。


最近どうですか?物欲の方は。
私は物欲ありますが、お金がないのであまり買いませんね。
あ、聞いてないですかそうですか。


この本で語られているのは、
「ファッション誌とかグルメ雑誌みたいな時代が終わって、
 ライフスタイルを中心に据えた情報に切り替わってるよね。
 モノ消費コト消費みたいな話もあるけど、それだけじゃないよね」
みたいな話とか
「モノを買うのにしても、カスタムメイドだったり、
 MAKERS的なモノにひかれたり、
 買わずにシェアみたいな世の中よね」とか
「資本主義の先にある幸福」とかの話が出てきます。


365日のシンプルライフ
・KINFOLK
・スモールギャザリング
・ポパイ
・アンドプレミアム
ポートランド
・スペンド・シフト
・Huang Qingjun
・カスタムメイド
3Dプリンター
・シェアリングエコノミー
・コラボ消費
・カーシェア
・子育てシェア
・仮想通貨
・「幸せを科学する」
・先進国のゼロ成長
と言ったキーワードがでてくるので、
どれかにピンとくる人は全体感の把握のために読んでみてもよいかも

どんな本でした?

昔と比べて、欲しいものがなくなった人が増えている、
なぜかというと、モノで幸せになれる時代が終わったから。
「ライフスタイル」に注目するのも、
モノ離れの一つ。


たとえばアメリカと中国の消費はどう変わりつつある?
富裕層はなにをしている?


モノ作りや物流はどう変わった?
モノをシェアすることでどう変わる?
幸福はお金で買える?


そんな話が書いてある本です。


終盤ではドラマのSEX AND THE CITYの話が少し出てくるんだけど、
あの感じがお金の幸福で、これからは違う世界に移行していくんじゃないかなー、
というような話。

こんな人に読んで欲しい本でした

・モノに満たされなくなった人
・欲しいものが欲しいわ、と思う人
・お金の価値って変わるよね、と思う人
・ライフスタイルげな話が好きな人
・金で解決ぶぅあいやいやいな人


個人的には物欲あるけど、
それも昔とは違って来てると思う。
人と同じものでぜんぜんOKなものと、
人と違うのが大事なものの二極化みたいなことが
起こってるんだと感じている。

物欲なき世界

世界最高のホテル プラザでの10年間を読んで。読書感想文。

プラザ合意のプラザホテルで働いてた日本人がいるんですよ。
その人が書いた本。
ニューヨークの一等地にある国定歴史建造物にもなってるようなホテルです。


予想外のおもしろさの本でした。
著者のさんは94年から千人の従業員中たったひとりの日本人だったそうです。


テルマンの人が書いた本って言うと、
ホスピタリティがー、とか、裏側はこんなんでー、みたいな話の本かと思ってたんですが、
これが「日米文化の違い」みたいなものを強く感じる事のできる本だったんです。


・分業がすごく進んでる
・とにかくマニュアル
・昇進するつもりがない人はほんとに自分の仕事しかしない
・「リーダーシップ」とは、の違い
・「結果のアメリカ、経緯の日本」とか
・「お客様とゲスト」の違いみたいなこととか
・オーバーブッキングは普通に起こり得る
・繁忙期はがっつり高くなる
・日本のルールとはまったく違う
・合理的だけどその分なあなあの調整はしないしできない
・「誰が責任を持つか」がハッキリしてる
・「会社が社員を大事にする」というのの姿勢や意味が違う
って感じ

どんな本でした?

日本生まれ日本育ちの人が、
ホテル業界で働きだして、
世界一のホテルで驚きや感動とともに成長した。
そして、その後に一冊の本を日本人のために書き残した。
そんな本です。


上にも書いたけど、ホテル業界の話にはまったくとどまらず、
日米文化の違いをこれでもかこれでもかというほど見せつけてくれるんです。
文化というか、なにもかも違う。
同じような設備かもしれないけど、
ソフトウェア面がぜーんぜん違う。


思想の出発点みたいなものも違って
BSEの牛がでた!」ってなったら
「一頭でも可能性があるならダメ!」っていう日本人と
「確率低いならいんじゃね?」というアメリカ人。
この人たちが「輸入しない!」「輸入しろ!」みたいな話してるんだもん。
そりゃ先に進みませんわな。
ガニメデの優しい巨人と地球人くらい話が合わない。

こんな人に読んで欲しい本でした

アメリカのホテル業界で働いてみたい人
・これから増えるであろうアメリカ人顧客の気持ちを知りたい人
・日米の文化の違いみたいなものに興味がある人
・効率化、とか、マニュアル化、みたいなものに興味がある人
・プラザホテルに興味がある人
プラザ合意はどんな部屋を使った会談のあとにできたのか知りたい人

世界最高のホテル プラザでの10年間

大阪人の格言を読んで

人に何かを伝えるというのは、本当に難しいもので、
また、人に何かを伝えて、その相手の行動を変えよう、なんていうのは、
本当に本当に難しいものですよね。


ストレートに言い過ぎたら角が立つ。
遠回しすぎると伝わらない。
長くなりすぎるとなにが言いたいかわからなくなるし、
短すぎると今度はニュアンスを伝えることができない。


本当に優れた言葉はシンプルで、
嫌味がなくて、
相手の視点をガラっと変えるような気付きがある。
人を動かす力を持っている。


この本には1ページに1つの「大阪人の格言」が載っていて、
それに解説がついている。


例えば

どうしたん
地球最後の日みたいな顔して

出典:大阪人の格言


という言葉がある。


相手が暗い顔をしているの発見して、
「暗い顔をしてどうした?」
と言っただけだと、相手は
「ああ、今自分は確かに暗い気持ちだ。
 他の人からも表情でわかるほどなのか。」
と思ってよけいに落ち込むかもしれない。


でも、「地球最後の日」というたとえを使ったことにより、
「そこまでは暗くない」と思ってつっこみたくなる。
「そこまで暗くなるような事では無いぞ」と、
認識を変えることができる。


まあ、ほんとに地球最後の日をむかえている場合は
ユーモラスでもなんでもないけど。
それはそれでシュールで笑えると思う。
たぶん。

どんな本なの?

大阪の一般の方が言った、
格言に聞こえる名言を一冊の本にまとめたもの。です。

こんな人におすすめです

・じわじわと苦しくなるような深刻な状況だ
・深刻な状況の人が近くにいる
・どう伝えたらいいか、どう質問したらいいか、で悩んだことがある
・なんとなくおもろい本を読みたい
・軽めの役に立つ本が読みたい
・物事を気楽に考えたい


占いの真木あかりさんがブログで「半ズボンは何枚履いても半ズボンや」というのを引用されていて、読んだらすっげーおもしろかったんです。
【ご質問にお答えします】なぜ、頑張っているのに報われないのか(木星が巡ってきているいて座さんより) - 占い師・真木あかりのブログ