白黒つけたい理系出身コンテンツ会社の経営者の人が、
スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーに弟子入りした。
んで、コンテンツって何?情報量って何?クリエイターって何するの?
と、いろいろ考えて定義しまくる。という本です。
とても共感できるところと、
んー?そうなのー?みたいなところがある。
でも、これは映像なり文章なりいろんなスタイルで表現する人は
一回読んどいていい本でしたよ。
どんな本なの?
この本の話をするにはまず
「定義とは」
という話をする必要があるんです。
定義とは
定義(ていぎ、英語: definition)は、一般にコミュニケーションを円滑に行うために、ある言葉の正確な意味や用法について、人々の間で共通認識を抱くために行われる作業。一般的にそれは「○○とは・・・・・である」という言い換えの形で行われる。基本的に定義が決められる場合は1つである。これは、複数の場合、矛盾が生じるからである。
(出典:wikipedia)
定義 - Wikipedia
んで、川上さんがこの本で試みたのは、
「コンテンツ」「クリエイター」「クリエイティブ」「情報量」みたいなものを
考えて考えていろんな詳しい人に聞いて考えて考えて、
定義し直して、という過程をまとめたことなんです。
どっからどこまでクリエイティブなコンテンツなの?とか、
アニメと実写だと実写のほうが情報が多く見えるのになんでアニメで作るんだろう、とか、
あれ?それってワンパターンってことなんじゃないの?とか。
いい意味でネチネチと調べ続け考え続けてた本です。
こんな人に読んで欲しい本でした。
実写やアニメーションといった映像や、
小説やまんがや音楽や落語といった表現をする人、
クリエイターさんは見てもらえると何かしらの学びがあります。
もちろん、この人の理論がイマイチはまらないものもあるけど。
あと、作り手側だけじゃなくて、
受け手の人でも読むと、
モノの見え方が変わって、
元々とは別な面白さが見えてくると思う。
それと、「単純にジブリ作品のファン」という人は読んでから過去作品を見ると、
あー!そういうこと!と納得できると思う。
他の本も読んでみようかな―、と思うような本でした。