うさみ本棚

うさみの本棚です。おすすめされた本を読みますので、おすすめ教えてください!

飛行機の歴史

飛行機の歴史 (福音館の単行本)
先日次男が図書館で選んで読んだ「機関車・電車の歴史」の、今度は飛行機版。
写真ではなく、精密な絵でもなく、幼稚な絵本の絵でもなく。
この絵の力と文章がぐいっぐいっと少年心を押すのです。


まずは神話の時代というか、
「こうやったら飛べるんじゃね?」
と大昔の人達が書いた絵からはじまります。
「鳥があの大きさでああやって飛んでるんだから、
 おれたちもこんな感じで飛べない?」
みたいな絵が多数。
鳥は軽量化がすごいんだよねー。
ミニ四駆か!って。


あと、レオナルド・ダ・ヴィンチ先生の数々の絵。
絵力がありすぎて、作ったらほんとに飛びそう。


そしてモンゴルフィエ兄弟の熱気球ね。
色がかわいいあれ。
くわしくはこちらを参照してください。
モンゴルフィエ兄弟 - Wikipedia
昔は羽ばたく系の発想をする人が多かったと思うけど
「軽くして浮く」という発想がもう。素晴らしい。


そしてそこからしばらく経ってライト兄弟の飛行機ですよ。
これをこのタイミングでこども達に読んであげられたことがうれしい。
なんでって、彼らが眠る前に「むかしばなし ライト兄弟」とか話していたので、
「ほら!これがライト兄弟の飛行機だよ!」
と、見せてあげられたことがうれしい。


技術って、科学って、人間ってスゲーんだよ!



あとね、チャールズ・リンドバーグのスピリットオブセントルイス号ね。
ほら、伝記っぽい本を読むと、
「とにかく燃料いっぱい積みたかったから、
 前なんてほとんど見えなかった」
って書いてあるけど、ほんとにこんなに見えないの!?
っていうくらい前が見えなさそうなんだよ。


魔女の宅急便に出てきた飛行船も出てくるし、
紅の豚に出てきそうな飛空艇とかプロペラ機とか。
あとはジェット機(旅客機も戦闘機も)も出てくる。
あ、最初のほうに「ほうきに乗った魔女」もたしか出てくるよ。
これはほんと、歴史書ですよ。

こんな本でした。

空を飛ぶことを夢見た人たちと、
彼らが作った空飛ぶモノたちを、
キレイな絵と簡潔な文章でまとめた、
絵本のような辞典のような本です。


さながら飛行機博物館。
この調子でその先の
「UFOの歴史」とか「宇宙船と軌道エレベーターの歴史」
みたいな本も書いて欲しいわー。


これを見せてからレゴブロックを渡すと、
今まで車を作っていたこどもが
飛行機を作り始めますよ。

こんな人に読んで欲しい本でした

・飛行機が好きな人
・ジェット旅客機が好きな人
・小型プロペラ機が好きな人
・飛行船が好きな人
飛行艇が好きな人
・空を飛びたい人
・科学が好きな人
内燃機関が好きな人
・おじいちゃんがいつも飛行艇乗りの連中ほど気持ちの良い男たちはいないって言ってた人
・おじいちゃんがいつも飛行艇乗りは船乗りよりも勇敢で丘の飛行機乗りより誇り高いんだって言ってた人
・逆に、飛行機が空を飛ぶなんておかしいと思っている人
・むしろ、鳥が空を飛べるのっておかしくないか?と思っている人
・かっこつけて落ちてるだけだ、と思う人
・この前のFalcon Heavyの打ち上げムービーを見て感動した人
・好きな映画がPLANESな人
・好きな映画がTop Gunな人
・君と出会えた奇跡がこの胸にあふれてるから空も飛べるはずと思う人
・あのさあ、んとさあ、空くらいは飛べるかもしれないと思う人