うさみ本棚

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Teal組織を読んで。読書感想文

ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現
うん。ちょっと前になんか流行ってたじゃないっすか。
最近になってやっと読んでみました。
分厚くて、しかも密度も高い本でした。

どんな本なのっていうかどんな組織なの!?

表紙めくってすぐの「人類のパラダイムと組織の発達段階」という、
日本語版の付録を見ると、ざっくりした構成が見えてくる。
最初は組織なんてない、そして小さい組織が生まれ、規模が大きくなりリーダーの重要性が高まる。
そして民主的になり、「王様の命令は絶対!」から徐々に離れていく。


で、ティール組織というのがその後にくる、今の所最も進化した組織で、

変化の激しい時代における生命体型組織

なんだそうです。


各個人が自分の判断で自分を動かし、
全体を最適化させるように動き、
利益だけでなく存在目的を重視する組織。


在宅介護の会社だったら、
ふつうこうトップがいて中間管理職がいてその下に中間管理職がいっぱいいてさらに下に中間管理職がいっぱいいて以下略~いっぱいいて
その下に実際働く人がいたりするじゃないですか。


ティール組織はそうじゃなくて、
7人とか10人とかで現場の人達1チームがあって、
そのチームがいっぱいあるだけ。
トップなんていない。


なにか重大な決定をするときは、
その重大さによって言い出しっぺがみんなの意見を聞いて、
本当にやっていいか判断する。


「えー?そんなのほんとに機能するの?」
と思うんだけど、世界中でそんな組織形態の企業がいくつもある。
しかも、いろんな業種で。


機械的に「あっちが動けばこっちがこう動く」みたいなことじゃなくて、
一個の生命体の細胞のように、それぞれの社員が状況に応じて動くんだよね。
しかも必要な情報を共有しながら動く。
ベースができちゃえば人数が増えても問題なし。
ビジネスモデルも業種も問わず。


何千人参加するネットゲームでさ、
上司の命令を待って実行するのと、
各自が思想に基づいて個別に戦うんじゃ、
個別の方が勝ちそうだもんね。

こんな人におすすめしたい本でした

・「組織」ってものにそもそも興味がある
・「新しい組織」って言われるとちょっと楽しい
踊る大捜査線の映画の「リーダーのいない犯罪者グループ」ってすげーなー、と思ってた
・自分がいる組織とは全く形が違う組織があるらしいことを知りたい