- 作者: ランドール・マンロー,吉田三知世
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2015/06/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (8件) を見る
理科好きです。
空想科学読本とかも好きでした。
理科、好きですか?
TEDトークでこの著者がこの「野球のボールを光速の9割で投げたら…」というのをやってるのを見てそれがすっごい面白くて。
その後クーリエジャポンかなんかでこの本の英語版が出たというのを知って読みたいなー、と思っていて、
日本語訳が出た。ということで読んだ一冊。
どんな内容?
「もしこんな出来事が起きたらどうなるの?」という、気楽な問いかけに、
科学者がまじめに答える、という内容です。
実験で確認したわけじゃないから、空想と計算だけどね。
もうオチを知っている「野球のボールを高速で投げたら」もおもしろかったけど、
一番好きだったのは、
「地球上の全ての人間が一箇所に集まって一斉にジャンプしたらどうなるか」
というお題。
なんらかの不思議な力で一箇所に集められた全人類がその後どうなるか、必見です。
ジャンプすることそのものよりも、集まっちゃったことによるパニックがひどいぜ。
っつって時系列で予想してくれます。
ちょっとした好奇心があっという間にディザスタームービー(災害の映画)みたいになります。
こんな人におすすめです。
・ただヒマだ
・有り余る時間と有り余る富があり、なにかしら読み物が必要だ
・現役科学者で、無邪気な質問に答え続けるのが仕事だ
・妄想が好きだ
・「光速でボールを投げるとどうなるか」が単純に気になる
・岸和田博士の科学的愛情が懐かしい
・全人類を一箇所に集めようと思っている
とか、そんなあなたはぜひどうぞ。
ついでの話
ついでに、この手の本だと、
近角 聡信さんの「日常の物理事典」もぜひおすすめしたいです。
ホワット・イフみたいな派手さはないけど
「そこなの?そこはまじめにつっこむポイントなの?」
っていうニオイが似ている。
「みそ汁の腕はなぜテーブル上を滑るか、またなぜ止まるか」
みたいなことをまじめにまじめに書いてるからね。
こっちの本は日常に潜む疑問を物理で謎解きする本だから、
空想の余地はないけども。
- 作者: 近角聡信
- 出版社/メーカー: 東京堂出版
- 発売日: 1994/09
- メディア: 単行本
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (2件) を見る