- 作者: 又吉直樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/03/11
- メディア: 単行本
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何度も行った店が小説とかエッセイに出てくるとなんか楽しいよね。
井の頭公園とか世田谷公園とか。
どうでもいいけども。
芥川賞
芥川賞ですよね。純文学の賞。
これって純文学なの?とも思った。
いやちょっと待て純文学ってそもそもなによ?
と思って調べてみると
純文学(じゅんぶんがく)は、大衆小説に対して「娯楽性」よりも「芸術性」に重きを置いている小説を総称する、日本文学における用語。
出展:純文学 - Wikipedia
とのこと。
んー。大衆小説とか芸術性に重きを置いてとか、
よくわからんわ。
エロとアートの差くらいよくわからん。
「情景描写→会話→会話→会話→考えてること」
というセットでぐいぐい進んでいくストーリー。
登場人物はそんなに多くないけど、
会話量がとても多い。
芸術性というところだと、
同じ又吉直樹さんでも、
「カキフライが無いなら来なかった」
のほうが高いのではなかろうか。
あっちは共著だし、自由律俳句?だったと思うけど。
あの本はほんと大好きです。
お笑い芸人て、何をする仕事だろうか
お笑い芸人の仕事は人を笑わせること。
芸人は、芸を持って人を楽しませてその対価を得る仕事で、
お笑い芸人というのはその中でも「笑い」に特化した仕事。
人を笑わせるプロ。
売れればでかいが競合も多いし、
どんなに悲しい時でも人を笑わせる仕事。
誰も愛してないのに愛を歌うミュージシャンと同じくらいドラマチックなんだよね。
又吉 直樹さんってどんな人だったろうか
お笑いコンビのピースの一人。
NHKのEテレで「オイコノミア - NHK」
という経済を勉強する番組でもよく見る。
あと、書店で新刊の帯で、最近よく見かける。
よく本を読む人なんだなぁ、と思う。
どんな内容の本?
架空のお笑いコンビの片割れが
売れてはいないがとてつもない笑いのセンスを持つ先輩芸人に憧れ
弟子になる。
ところが師匠も弟子も売れない。
ポツポツ売れたりも時々するが、
大ブレイクはしない。
師匠も弟子も売れない。
「お金がない」というのはそれだけでドラマチックな状況なのに、
さらにお笑い芸人なんだよね。
「お金がないお笑い芸人」というのは
昭和歌謡のころから受け継がれるテーマで、
それの現代版リメイクと言ってもいいのかもしんない。
こんな人に読んでほしい本でした
まずはふつうに小説が読みたい人。
すーっと最初から最後まで読める一冊です。
なんというか、美しい文章とか美しい描写ではないけど、
「頭の中の風景」みたいなものが見える本だと思う。
あと、『お笑い偏差値が高い人の頭ん中』みたいな本だったなー、と思う。
投げかけに対して、裏をかいたり、そのさらに裏を行ったり、
元の話から展開したり、飛躍したり、繰り返したり、あるいはそもそも「話」ではなくしたり。
「なんでお笑い芸人ておもしろいの?」ということそのものに興味がある人は
見てみてもいいんじゃないでしょうか。
電子書籍で無料で読めるというので、
読んでみた。
芥川賞受賞ってことはほら、選考委員さんたちのおすすめ、ということでね、
おすすめの本。読んでみました。