うさみ本棚

うさみの本棚です。おすすめされた本を読みますので、おすすめ教えてください!

横浜駅SFを読んで。読書感想文。

横浜駅SF (カドカワBOOKS)
ブッ飛んだ本でした。
本と言うか、「カクヨム」という小説投稿サイトがあって、
そこに上がってる小説。
今はたしか書籍になってて、まんがにもなってると思う。


横浜駅SF(柞刈湯葉) - カクヨム
ここから読めます。


元々はtwitter


というやつで、そこからいくつか連続して一個の小説っぽくなっていった。
2015年当時読んでいました。
そこからちゃんと物語にしたのが、上のカクヨム横浜駅SFですね。

どんな本ですか?

簡潔に説明すると横浜駅のSFです。
わかりやすいでしょ?


もうちょい細かく書くと、
・未来の話
横浜駅が自己増殖する
・本州はほとんど横浜駅エキナカ
横浜駅は平地なら通路、傾斜ならエスカレーターを作る
・海は簡単に越えられない
・壊しても事故修復する
・北海道、四国、九州にも横浜駅の魔の手がのびつつある
・ずーっとエキナカで暮らしている人は意外と安定した暮らしをしている
エキナカでは暴力禁止
エキナカは禁煙
エキナカ以外の人は細々と狭い土地で暮らしている
・スイカネットに登録されていないと「自動改札」というロボットに追い出される
みたいなディストピア


主人公は「エキナカ以外の人」なんだけど、
エキナカからの漂流者にもらった「18きっぷ」でエキナカに入っていき、
ちょっとした観光のつもりがいろいろな人々やいろいろな思惑にぎゅっわんぎゅわん流されていく、
ってなストーリーです。

こんな人に読んで欲しい本でした

・「横浜駅ってずっと工事してるよなー」と思っている
・SF好き
・「天空の城ラピュタ」を見ると、仕組みが気になる
・東京駅の中央線ホームに行くとこのなっがーいエスカレーターが実は好き
新宿駅都営大江戸線ホームに行くとこのなっがーいエスカレーターが割と好き
・「BLAME!」ってまんがが好き
新装版 BLAME!(1) (アフタヌーンコミックス)

「ゼロからトースターを作ってみた結果」を読んで。読書感想文。

ゼロからトースターを作ってみた結果 (新潮文庫)
・妻に話をした
・上司に話をした
・著者アカウント探してtwitterでフォローした
くらい面白い本なんですよ。


「まず既製品を買って分解して、材料別に分けて、材料を作って、組み上げる。」という工程が素晴らしい。
リバースエンジニアリング。大好き。
しかも文体が軽いし、太字で書いたルールを自分で破ったりするのが楽しい。
いい本だわ。


思えば料理も音楽もIT的なシステムも、食べたり聴いたり使ったりして、
その要素を学んで、できる範囲で自分の作るものにフィードバックするよね。
でも、実際の工程はすごーく長い。
ベースになるものや素材から作ろうとするとね。


「巨人の肩の上に立つ」のがあたりまえの昨今ですが、
「巨人もゼロから作っちゃう」というのを、アートとして実行して、
軽めのノリでまとめた本。
おもしろそうでしょ?

どんな本なのかといいますと

イギリスの芸術大学の学生さんが卒業制作を作る時に
「トースターをゼロから作ったら、その過程ってアート!」
みたいなことを考えて、
実行した記録。


・安いトースターを買って分解して部品並べる
・最小限の原料を考える
・近所の大学の教授にアポ取って相談しに行く
・原料を集めて使える素材にする
・組み立てる
・トーストを作ろうとする
という過程を書いた本。


そうそう。
近所の大学教授が
「鉄鉱石から鉄を作ろうと思うんです」
って言われて、
「素晴らしい!」とか言ってくれたり、
なんというか全体的に前のめりで素晴らしい。


終わりには
「今世の中に流通している全てのものが、
実はこうやって作られている。」
というようなことが書かれていて、
その時から物の見方が変わる本。


君の持ってるスマホ
いくつの部品で作られてる?
それ、ほとんど地面に埋まってた石やなんかからできてるって信じられる?



「おどってみた」「歌ってみた」「作ってみた」
みたいなコンテンツってたくさんあるけど、
「ゼロからトースター作ってみた」という壮大なネタです。

こんな人におすすめしたい本でした

・新たな視点が欲しい人
・身近なモノに対して「どうやってできてるんだろう?」と思ったことがある人
・身近なモノに対して「なんか高いなー」とか思ったことがある人
・100均の商品に「えっ?これなんでこんなに安いの?」とか思ったことがある人
・ゼロからトースターを作ってみようと思う人
・ご家庭で鉄鉱石から鉄を作る方法を知りたい人


ちなみにこのトーマス・トウェイツさん、
2015年には「人間社会はストレスが多すぎるからヤギになりたい」
という理由で、「ゴートマン」というプロジェクトを実行したらしい。
ヤギっぽくなる義肢を付けて3日間ヤギの群れの中で暮らしたらしい。
「私はヤギになりたい」ヤギとして生きることを試みた男 3日間ヤギと生活する | エニグム(ENIGME)

せきしろの「たとえる技術」を読んで。

たとえる技術
この本は「ためになる一人ナイツ」のような本だ。


知らない人のために説明しておくと、
一人ナイツと言うのはEテレの「2355」という23時55分から始まる番組のワンコーナーで、
お笑いコンビのナイツが片方ずつネタを披露する、という内容。


ナイツの芸は「言い間違いを訂正する芸」なのに、
まず、訂正する人が居なかったり、逆に言い間違える人が居ないのに訂正し続けたり、というのを見せられる。
その不思議な面白さを体験した後に、
「このまえインターネットのヤホーで…」「いやヤフーですからね?」
という二人揃っての話が始まり、ほっとしつつ笑えるもの。


私はこのコーナーがとても好きで、毎回同じ内容だったとしてもじっとみてしまう。
一人サンドウィッチマンだとただ独り言を続ける怖いおじさんだし、
一人キャイ~ンはなんだか可哀想になってしまう。
天野くんがいないキャイ~ンなんて耐えられない。


もちろん、一人ナイツはナイツのネタが元になっているので、
ためになるかといえば、あんまりためにならない(人によるけど)。
でも、この本は違う。
一人ナイツみたいにおもしろいのに、
とてもためになる。

どんな本?

作家にして自由律俳句の俳人であり短歌の歌人であり元ハガキ職人でありバカはサイレンで泣くの元投稿者であり一時ルノワールばかり行っていたはずの著者が、たとえについて教えてくれる本。


たとえば「視点を変える」というパートでは、
「『こんな女性アイドルは嫌だ』というお題に対して、
 女性アイドル→女性→人間→動物→生物→地球
 のように広げてそれぞれの『嫌だ』を考える手法」
を解説してくれる。すると

農作物を荒らす女性アイドル

という、一見突拍子もない例文が生まれた背景が見えてくる。


・たとえの便利さ
・たとえの技法
・たとえの奥深さ
・たとえの実践
・こんな時、こんなたとえ
などなどをとても丁寧に指導してくれる。


学校の授業で「笑い」があったら、
教科書の一部になってもおかしくないと思う。


そんなとてもためになる本だが、
面白さ(あるいは違和感)がいろいろなところににじみ出ている。
変なところにピントが合ってしまった写真のような、不思議な面白さ。
写真の技法を学ぶ内容なのに、作例が変顔みたいな本。
「作例が変顔ばかりの写真技術書のような本」とも言えそう。

こんな人に読んでほしい本でした。

せきしろファン
ボキャブラリーが貧困だなーと思う
・文章の文字数を稼ぎたい
・文字数のが多ければ多いほどお金がもらえるので文字数を稼ぎたい
・原稿用紙◯枚以上と言われているので文字数を稼ぎたい
・面白いことを話したい
・面白いことを書きたい
・何かをたとえる必要がある
 (たとえないと人質が…とか。)

ツカむ!話術を読んで。読書感想文。パックンすげー。

ツカむ! 話術 (角川oneテーマ21)
これはいい読書だった。
年明け一発目の読書としてふさわしい、素晴らしい読書だった。


ハーバード大学を卒業して日本に来て仕事をしながら東京工業大学の非常勤講師になった人が
まじめに書いた話術の本というか
「コミュニケーションの教科書」。
著者はパックンマックンのパックンです。
コメディアンなんだかなんなんだか。


なにげに
・アメリカ的なHAHAHA!的コミュニケーションができる
・日本的な空気を読むコミュニケーションができる
・日本人向け英語学習の本を出してたりテレビに出てたりする
というすごい人なんだよね。


でもその裏にはしっかりした裏付けがあるんだよ。
こどもの頃からのコミュニケーション訓練

こんな本でした。

出てくるキーワードとしては
・自覚、自信、自己主張
・知らない人と何を話すか
・エトス、パトス、ロゴス
・ハイコンテクスト文化、ローコンテクスト文化
・コミュ障、ボキャ貧
・アメリカと日本、空気を読む/読まない
・思考の4タイプ:直感的、分析的、事実的、規範的
って感じ。


幕の内弁当みたいによくまとまった本でした。
上のキーワードの中のなんだか難しそうな言葉も
するするっと入ってくるし、
実践できるイメージが沸く。


前にここで紹介した
吉田尚記さんの「なぜ、この人と話をすると楽になるのか」を読んで - うさみ本棚
がマインド寄りのコミュニケーション術だとしたら、
こちらはメソッド寄りというか、訓練するための指南書みたいな本。
とはいえそんな小難しいものじゃなくて、
頭のいいコメディアンが書いた本だから読みやすくできてます。

こんな人に読んで欲しい本でした

・人と話すのが苦手な人で、でも、話したい人
・人と話すのが苦手、というのが理解できない人
・人との会話を優位に進めたい人
・自分が話術的なテクニックを使われている時に、それに気づきたい人
・コミュニケーションを上手に取らせたい人が近くにいる人

「科学するブッダ 犀の角たち」を読んで。読書感想文。これは宇宙人にも読ませたい良書。

科学するブッダ  犀の角たち (角川ソフィア文庫)とあるロックバーの店長スズキ君が
「もし宇宙人に『ロックってなんだ?』って聞かれたらなんのバンドを答える?」
っていう話を以前してくれて、なんかしら答えたところ
その時スズキ君が「エアロスミスでしょ!」って言ってたのをよく覚えている私です。


じゃあ、今私が宇宙人に
「お前らの科学って今どんな感じ?あと、宗教?って、何?」
と聞かれたら、
「めんどくさいからこれ読んでくれる?」
と言おうと思う私です。

どんな本なんですか?

たった302ページの本なのに、
物理、進化論、数学の歴史および
その常識が変わるできごと(いわゆるパラダイムシフト)が
ざっくり読めて、
その上それらと仏教の結びつきも読めて、
仏教の勉強もできる。


「共通点」とか「あるある」じゃなくて、
「結びつき」って書きました。
これは、単純に共通点探しをした本でも、
「似てるよねー」みたいなことを書いた本でもないからです。


どういうことかというと、
この本で言う「科学と共通点がある仏教」って、
一番最初のブッダ仏教に限定して言っているんですよ。
ってだけ書いても余計わからんよね。


最初の仏教って雑に書くと
「生きてっと超たりーけど、
出家して瞑想して悟り開けるとVIBESがヤバイ。」
っていう話なんですよ。


他の宗教や後の仏教(いまあるほとんどの仏教)だと、
神様やらなんかすっごい存在とかが出てくるんだけど、
初期の仏教は「瞑想して悟る」というだけで、
お祈りして超越した存在に助けてもらうわけじゃないんです。


その後、仏教組織のルール変更とかニーズの変遷とかがあって
「仏様に祈ると幸せになれるぜー」みたいないろんな傍流ができていった、
という歴史がある。


んでもヨーロッパの歴史を見てみると
「神様がいて、世界は美しい神の法則に溢れている。
その法則を紐解いて行くのが科学。」
みたいなところからスタートしてるんですね。
埋もれたものを発掘する作業みたいだよね。


でも、科学の歴史は
「あれ?なんかこれ法則、美しくなくない?
なんで太陽じゃなくて地球回ってんのおかしくない?
無限にも大きい無限と小さい無限がない?
粒子でも波でもない光って何?
人間がサルから進化?するわけねーだろ!?いや待てでもコレ…」
っつって、大前提の神様と矛盾することを切り開いてきた歴史なんですね。
タブー犯しまくり。


そして、その
「神様から離れてきた科学」と
「神様なんていなかった初期の仏教」が、
『世界を超越者じゃなくて法則性によって説明する。』
っていう超根本的なところで同じじゃん!似てるどころか同じ!同じ!
ということを理系出身の仏教学者さんが説明してくれる本です。この本は。


法則の説明とか数式云々よりも、
それぞれの時代のそれぞれの発見を元に説明してくれるのが素晴らしいのよ。
理系じゃないと読めない!みたいな本ではないと思います。
むかーしの科学者の人柄とかもなんだか感じられて良い。

こんな人に読んでほしい本でした。

・神様いないと思う
・神様いると思う
・科学、よくわからん
・悟りを開いてVIBESをヤバくしたい
・宇宙人の友達に地球の科学の現状や宗教の話をしないといけない
・タイムトラベルしてなにかしら自分の名前の法則を作りたい

がっつりSF「戦闘妖精・雪風<改>」を読んで、人工知能のことを思う。

戦闘妖精・雪風(改) (ハヤカワ文庫JA)

がっつりSFが読みたいんです。
いろんな物語が好きだけど、SFはワクワクするので読む。
SFはミライの設計図。


Googleが「自動運転車プロジェクトにはまだまだ時間がかかる」
と判断したニュースがちょっと前にありましたね。
職人の動きをマネする工業用ロボットとか、
軍用ドローンの利用もずんずん増えていく。


そんな世の中で、
あえて1980年前後に書かれたSFを読むんですよ。
スターウォーズ公開が1977年なので、その3年後の小説。


ほら、前に読書感想文を書いた
戦略読書
という本にも未来を見据えるためにSFを読もう!と書いてあるんです。


さておき、
人工知能搭載戦闘機に乗った主人公と仲間たちというか軍隊が、
意思の疎通なんてまったくできない謎の敵と戦う話です。
でも、戦闘機と人間も意思の疎通がなんてできない。


この前受けたとある勉強会
(詳細は大規模リニューアルプロジェクトの舞台裏 UX & Service Sketch #21というのに参加してきたよ。 - うさみ日記を参照)では
「ビッグプロジェクトの成功には深く広いコミュニケーションが必要」みたいな軸があったのに、
一緒に戦う機械と人間がコミュニケーションできなかったら悲惨なことになるよね!?
ということを考えずにはいられないストーリー。

どんな本?

謎の敵と戦う人と、その愛機である人工知能を搭載してる戦闘機のお話。
この「謎の敵」が本当に謎で、だんだん解き明かされていって終盤なんとなくわかりますが、
ブッ飛んだ設定です。


1979年から1983年にかけて連載されたストーリーをまとめた本。
なのに、この人工知能のツボを抑えた感じはなんなんでしょう。
ポイントになってるのが、
人工知能が考えてることを人に対して言葉でアウトプットしてくれない」
というとこなんですよ。
あるいは、機械がウソをつく。


最初は人間の操作に従順に従っていた戦闘機。
これが徐々に成長していって、
「この人間乗せてるとやられるから、射出しちゃえ」
みたいな判断をロジカルにしちゃう。
で、射出した後は「もし人が乗ってたら衝撃で出血死するような動き」をして、敵をやっつける。
あれ?そもそも人間が乗る必要ないんじゃない?というように進展していく。


コミュニケーションですよ。
機械と人のコミュニケーションが正しく取れてれば死なずに済むのに!


この「人工知能の反逆」みたいな流れって古くはアシモフが書いた
アイ・ロボットなんすかね。1950年。
人間にとって害になる行動をしないはずの機械が人間に牙を剥く。
しかもこっちは「人間対機械」ではなく
「人間&機械VS謎の存在」。
わけわからんけど、わけわからんけど面白い。

こんな人に読んで欲しい本です

人工知能に興味ある
敵は海賊シリーズ好きだけど雪風は読んでない
・戦闘機かっけーと思う
・自分には理解できない何か、というのが居ると思う
・自分には理解できない何か、なんて居るわけないと思う。
・機械に仕事を奪われる未来ってくるのかなーと思う


もともと『敵は海賊』シリーズが大好きなんです。
人工知能系のニュースを聞くと
「おお、そろそろ空から巨大宇宙戦艦が降りてくる」とか思ってしまう。
こっちは「人工知能と人がコミュニケーションを取れてる」方のストーリー。
でも、犬が人を噛まないのといっしょで、噛もうと思えば噛めるんだよね。


今思うと『敵は海賊』も『戦闘妖精・雪風』も
超スゴイ人口知能が出てくる話なんだけど、
人間の登場人物がすごく幸せそうか、
というと、そんなことないのがアレなんですよねー。

菅原 一剛さんの「写真がもっと好きになる。」を読んだり 、ロバート・カプートさんの「ナショナルジオグラフィックプロの撮り方 旅行写真」を読んだり。

写真を撮ってみよう。
と思ったんです。


スマホでじゃこじゃこ撮ってるじゃんとか、
家のでかいカメラでいろいろ撮ってるじゃんとか、
Naoto Usami (@otoan_u) • Instagram photos and videos
にキティさんとぐでたまさんと料理の写真上げてるじゃんとか、
言われるとちょっとあれなんですけど。


自分のカメラで自分の写真を撮ってみようと思ったんです。
あ、「自撮りしたい」ってことじゃなくて。


きっかけは、ある人からおさがりのカメラをもらったこと。
機種はOlympusのO-MD E-M5という、ミラーレス一眼カメラ。
その方が後継機種のE-M5 markIIを買ったので、
初代の方をいりますか?って。言ってくれて。


もらった以上は写真を撮ろうと思って、
いろいろ本を読んでみた。


今年のテーマである
「人がおすすめしてる本しか読まない」
に逆らって、とりあえず手にとってみた。

どんな本でした?

写真がもっと好きになる。

写真がもっと好きになる。 菅原一剛の写真ワークショップ。
これは写真技術の本というよりも、
プロカメラマンの著者が
「写真て楽しいよ。
 こうやって撮ると楽しいよ。
 君も写真を撮ろう。」
ということを書いている本。


サンプルとして表示される写真は
空の写真とか、沖縄の写真とか。
テクニックについても少し触れるけど、
どちらかというと「何を撮るか」とか、
写真を撮る思想みたいなところに重きをおいた本。


カメラって面白いなーと思うのは、
同じ道具を持っている人でも、
撮れる写真が全く違うこと。
当たり前なんだけど、面白いよね。


ちなみに、ほぼ日刊イトイ新聞内の記事をまとめて
一冊の本にしたものですので、
ネットでも読めるよ。

ナショナルジオグラフィック プロの撮り方 旅行写真

ナショナル ジオグラフィック プロの撮り方 旅行写真
こっちは雑誌ナショナルジオグラフィックのカメラマン達が
「僕はこういうものをこうやって撮ってるよ」
という話をしたり、
「こういうところに気をつけて私は撮ってるわよ」とか
「旅の荷物はこうやってまとめるんだぜ」みたいな話がたくさんでてきます。


古い本なので、
いまだとそれはいらないんじゃないの?
というところもあるんだけど、
「どう撮るか」というのの勉強ができました。


また、すっごい写真が実はすっごいシンプルに撮られてたり
自然に見える写真が実はすっごい手のこんでる作業の末のものだったり、
というのもおもしろい。
いろんな写真を見ていると自分の好みみたいなものもわかってくるのもまた良い。

こんな人にはおすすめできる本です

これから写真を始める人に、どちらもおすすめです。
「何も趣味ないけど、とりあえずカメラ買ってみた」
という人にもいいと思う。
つか、私のように始めたばっかりの人は
何読んでも勉強になるから楽しいよね。


写真を撮るということは
・何を撮るか
・どうやって撮るか
の2点を考えて、いろいろ試しながら撮るとよいんだな、と思った。


この辺は高校生の頃にギターを買ってから弾いてるけども
「何を弾くか、どう弾くか」
みたいなところで通じるもんがあるなー。と思っています。


ということは、
楽器を続けていると音楽を聴いたときの感じ取り方が変わるように、
写真の趣味を続けていくと、
ものの見え方みたいなものも変わるのかしら?と思う。
ちょっと、楽しみ。