生命科学的思考
なんにしたって「前提」ってもんがあるじゃないですか。
人は死ぬとか、
水のまないと喉が渇くとか、
寝ないと眠くなるとか。
前提って人間みんなたいして変わらないのに、
人によってそれにずれがあるんですよね。
ルールとはまた別な、それぞれが持っている前提。
育ってきた環境が違うから。
んで、この高橋さんがおっしゃっているのは、
「人間も生き物であって、生き物っていうのはこういうものだから、
そこを踏まえて生きるとイイ感じじゃない?」
ということなんです。
人間として、の前に、生き物だよね、と。
生物だもの、と。
進化してきて今がある。
んで、さらにその先に
「人間て本能だけで生きてないよね、
じゃあ本来の生き物としての方向性を踏まえたうえでどう生きるかじゃない?」
と。
どんな本ですか?
各章のサブタイトルを引用すると、イイ感じの要約が見えてきます
第一章:客観的にとらえる
第二章:主観を活かす
第三章:個人への応用
第四章:経営・ビジネスへの応用
第五章:(サブタイトル無し)
はい。
遺伝子に関わる事業をやっている経営者さんの本ですよね。
「前提があるけど、そこをこう活かしていくといいんじゃない?」
という本なのです。
生命としての前提を客観的にとらえて、
その上で、主観を活かして生きていく道を探して、
一生の中で成したいことを成すために個人=自分に応用して、
ビジネスにも応用しようぜ。と。
調査・分析なのかと思ったら、
途中で強い主張が出てくるのです。
139ページ。第三章第6節
「命を失うことと、命を燃やすことの違い」
布袋寅泰さんも「命は燃やし尽くすためのもの」と歌い上げていますね。
知らんがな。
生き物はちょっとでも種と個体を長生きさせようとするんだけど、
時々イレギュラーなことをするやつが現れて、
それが結果として種の寿命を延ばす。
それなら、「個」がのんべんだらりと生きるのと、
命を燃やし続けた種の違いがあるよねー。と。
で、最後の第五章は、ゲノム編集の話をして終わっていきます。
わかってきたけど、まだまだわからない。と。
ああ、命って不思議ね。
こんな人に読んでほしい本でした。
・ゲノムとか遺伝子とかに興味がある
・世界の前提を知りたい
・布袋ファン