うさみ本棚

うさみの本棚です。おすすめされた本を読みますので、おすすめ教えてください!

ユヴァル・ノア・ハラリさんの「サピエンス全史」を読んで、読書感想文。

サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福
サピエンス全史 上下2冊セット 文庫 河出書房新社

超いい読書だった。
ちょっと重くて人によっては胃もたれしそうだけど、これはおすすめです。


ホモ・サピエンスの歴史と、途中途中の革命的なできごととその裏側の話をまとめて書いてくれている。


キーワードっぽいものを拾っていくと、
ホモサピ以外の人類、狩猟採集と農耕、農業革命、神話、文字、ヒエラルキーと差別、貨幣、帝国、宗教、科学革命、資本主義のマジック、産業、国家と市場経済と世界平和、超ホモ・サピエンスの時代へ。


そうなのそうなの、この人ね、「4大文明からの、なに時代なに時代なに時代、で誰とか、誰々とか」みたいな書き方をまったくしなかったの。
なかなかスバラシイんですよ。
個々の人類の話じゃなくて、サピエンス全体の歴史を客観的に書こうとしたのよ。大部分。


で、
私が「ああ、ここ読んでよかった。っていうかこの人この話が最初からしたかったのでは?」と思ったのが、全20章中第19章です。
第19章はね「文明は人間を幸福にしたのか」です。
昔から考えてたことにばっちりはまった。


狩猟採集民は農耕民族よりも栄養バランスよかったんだって。
多様な食べ物を食べてたから。
農耕民族って安定した食事~みたいなイメージあるけど、栄養が偏りまくってたんだって。
考えてみればそうだよね。だって好き勝手いろいろとって食べてる人と、米とか麦とか栄養価が高くて良く取れるものばっかり食べてる人。
あと、産業革命とか化学革命とかね、ITの発展とかで幸せになったのか、と。


ハラリさん的には、幸せって脳内に幸福を感じる物質が出てるかどうかだから、実は「今現在の物質的な豊かさ」とか「100年前に生きてた人と比べた幸せ」とか、あんまり関係ないんですよ。
みたいなことを書いている。


あ、わかる。
私は幸せになりたいなー、まわりも幸せにしたいなー、っていうかまわりがみんな幸せなら私も幸せだよなー、と思う人なのだけど、それがどうやったらいい物なのかはよくわかっていない。


笑わせたり、おいしいごはんを作ったり、誰かが作ったおいしいごはんをおいしく楽しく食べたりするのは幸せ。
仕事で大きい山を越えるのも幸せ。
楽器を弾くのも本を読むのも幸せ。


あんた家があって家族がいて幸せだよね、という人もいれば、あんたは自由でうらやましいよ幸せだね、という人もいる。
中世ヨーロッパの貴族は水洗トイレなかったんだってよ!今は幸せだね!という人もいるかもしれない。


でもじゃあ、毎日同じことしか起きなかったらそれは幸せなのか?というと、
脳内に分泌する化学物質の量によっては幸せだよね、っていう話なのよね。
んで、人によってその分泌量が違うんですよー、と。
ハッピーな人は大したことなくてもハッピーなのよ、と。


むっちゃわかる。
全部読むのが面倒な人は19章だけ読んでみて。下巻です。
これは繰り返し読みたくなるいい本でした。

どんな本でした?

あ、もうここまででだいぶ書いちゃったけど、
歴史学者が大枠の歴史を大きくとらえて書いた本です。
いままでとこれから。
なに時代の何とかいう武将が~、みたいな話は全然出てきません。
客観的に、宇宙人の視点で地球の人類のことを書いた本みたい。

こんな人におすすめしたい本でした

・人類の歴史を学びたい人
・人類の歴史上に起こったいくつかの重要な事件について学びたい人
・貨幣や宗教といった形がないのに実在しているかのようなものについて学びたい人
・とにかく学びたい人
・幸せになりたい人
・幸せについて考えているが結論が出ていない人